初心者でもカーシェアは借りられる?おすすめの車種や確認すべきことを解説
運転免許を持っていれば、初心者でもカーシェアを利用することは可能です。しかし、サービスによっては免許取得後の期間によって入会を制限していることもあります。この記事では、初心者がカーシェアを利用する際のポイントやおすすめの車種などについて解説します。
初心者でもカーシェアを借りられる?
運転免許を持っていれば、運転初心者でもカーシェアを利用することが可能です。しかし、道路交通法で免許取得後1年未満の方には、初心者マークの表示義務が設けられています。多くのカーシェアリングサービスではクルマに初心者マークの用意はないため、自分で用意しなければなりません。また、サービスによっては免許取得後の期間によって入会を制限している場合もあるため、利用する前に確認しておきましょう。(※1)
【初心者向け】カーシェアとは
カーシェアとは、登録した会員同士がクルマを共同で使用するカーシェアリングサービスのことです。カーシェアは、PCやスマートフォンから24時間気軽に予約・返却(※2)ができ、時間単位や分単位で借りることができるため、レンタカーよりも気軽に利用できるのが特徴の1つです。
初心者にカーシェアリングサービスがおすすめな理由として、短時間から運転に慣れる練習ができること、保険が充実しているため運転に自信がなくても安心できることなどが挙げられます。さらに、カーシェアで幅広い車種のクルマに試乗してみることで、自分に合う車種の購入に役立てることもできるでしょう。実際にカーシェアでクルマを借りてから返却するまでの流れは以下のとおりです。
- 入会する
- クルマを予約する(24時間いつでもどこでも可能)
- スマートフォンなどの端末で鍵を開錠し、クルマを利用する
- クルマを元のステーションに戻し、スマートフォンなどの端末で鍵を施錠する
レンタカーを利用する場合は、店舗へ足を運んで書類を記入するといった手続きを踏まなければなりませんが、カーシェアではそのような手続きを省略できます。クルマを借りられるほかのサービスと比べて気軽に利用できるのがカーシェアのメリットです。
初心者がカーシェアを利用する際のチェックポイント3選
初心者がカーシェアを利用する際のチェックポイントは以下の3つです。
- 自動車保険の補償範囲
- 免責補償の負担の程度
- NOC(ノンオペレーションチャージ)の内容
以下でそれぞれ詳しく解説します。
自動車保険の補償範囲
初心者がカーシェアを利用する際には、自動車保険の補償範囲を確認しておく必要があります。自動車保険の基本的な補償内容には、主に以下の4つが挙げられます。
- 対人補償(他人を死傷させた場合の補償)
- 対物補償(他人の所有物を損傷させた場合の補償)
- 人身損害補償(自身や同乗者が死傷した場合の補償)
- 車両補償(クルマが損傷した場合の補償)
上記について、どの補償が含まれていて、何人、何件までなど、どの範囲で補償してもらえるかを確認しておきましょう。
免責補償の負担の程度
事故やクルマの破損などで支払いが発生した場合に、利用者がどのくらい負担するのかも確認しておくとよいでしょう。免責補償とは、事故等で利用者が負担すべき免責金額(自動車保険の自己負担額)を免除する制度のことです。
一般的に免責補償もカーシェアの利用料金に含まれているため、対人補償や対物補償などが適用されます。補償内容はカーシェアサービスによって異なるため、利用する前に確認しましょう。もし補償範囲に不安を感じたら、追加できるサービスもあるため、運転に不安のある方は検討してみてください。
NOC(ノンオペレーションチャージ)の内容
利用者が原因の事故や破損でクルマに傷が付いた際の営業補償についても確認しておきましょう。NOC(ノンオペレーションチャージ)とは、事故や破損でクルマが使えなくなった期間の営業補償として利用者に請求される料金のことです。
自走可能かどうかによって料金が変わったり、NOCの料金に加えて実費がかかったりすることもあるので、利用前にカーシェアサービスの内容をよく確認しておくことをおすすめします。サービスによってNOCが利用料金に含まれていたり、追加のサービスでNOCの料金を軽減・免除できたりすることもあるため、状況に応じて検討してみるとよいでしょう。
三井のカーシェアーズの保険・補償・サポート制度
ここまで紹介してきた自動車保険、免責補償、NOC(ノンオペレーションチャージ)について、三井のカーシェアーズの例を紹介します。自動車保険の補償内容は以下のとおりです。
対人補償 |
1名につき無制限(自賠責保険を含む) |
対物補償 |
1事故につき無制限(免責0万円) |
人身傷害補償 |
1名につき6,000万円まで(無保険車傷害特約1名につき2億円) |
ただし、事故発生時にサポートセンターへの連絡をしなかったり、会員以外が運転して事故を起こしたりした場合、これらの補償は受けられないので注意が必要です。
また、三井のカーシェアーズで発生するNOCは以下のとおりです。
項目 |
内容 |
申し受け金額 |
事故 |
自走可能 |
NOC(2万円) |
自走不能 |
NOC(5万円) |
|
タイヤ破損 |
タイヤパンク修理・交換 |
緊急出動費(1万円)+実費(修理・交換費用) |
汚損 |
洗浄・除菌・消臭作業などのルームクリーニング |
NOC(2万円)+清掃費用(3万円) |
忘れ物 |
三井のカーシェアーズが忘れ物を回収する場合 |
緊急出動費(1万円) |
上記の一覧表に記した他にもシェアカーの損害に対して利用者の支払いが求められる場合があります。
三井のカーシェアーズでは「トラブルあんしんサポート」というサービスを提供しており、加入することで事故に関する営業補償とその他費用の一部が免除されます。例えば、事故時のNOCやタイヤ破損による緊急出動費と実費は、トラブルあんしんサポートに加入していれば免除されます。
上記で述べた保険補償が適用されないケースや、トラブルあんしんサポート、シェアカーの損害に対する利用者の支払いについて詳しくは以下のページをご覧ください。
>>>サポート体制と営業補償およびその他費用についてはこちら!
三井のカーシェアーズで利用できる初心者におすすめの車種3選
三井のカーシェアーズで利用できる、初心者におすすめの車種は以下の3つです。
- トヨタ ヤリス
- ホンダ N-BOX
- トヨタ 新型ヴォクシー
トヨタ ヤリス
トヨタ ヤリスは三井のカーシェアーズで扱っている車種の中でも初心者に特におすすめです。コンパクトで小回りが利くため運転しやすいだけでなく、プリクラッシュセーフティ(緊急自動ブレーキ)やレーンディパーチャーアラート(車線はみ出しアラート)、オートマチックハイビーム(自動ハイビーム)といった最新の安全装置が備わっているため、初心者でも安心して運転することができます。また、カーナビのディスプレイが大きくて見やすい点も、初心者にはうれしいポイントです。トヨタ ヤリスは初心者でも運転しやすく、便利な機能が多数備わっているため、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?
ホンダ N-BOX
ホンダ N-BOXも三井のカーシェアーズで扱っている車種の中で、初心者におすすめです。軽自動車のため小回りが利きやすく、運転席の目線が高くて視界も良好なため、初心者でも運転しやすくなっています。こちらも、機会があればぜひお試しください。
トヨタ 新型ヴォクシー
大人数で移動するシチュエーションで、初心者におすすめなのがヴォクシーです。初心者でも車両感覚が掴みやすいボディーサイズで、運転支援システムも充実しています。また、ハイブリッドも用意されており、低燃費なのはもちろん、シームレスでミドルサイズミニバントップクラスの乗り心地と静粛性を実現しています。ドライバーにも、乗る人にも優しいヴォクシーは大人数でのお出かけにピッタリの1台です。機会があればぜひお試しください。
1人でも安心!初心者がカーシェアを使うなら三井のカーシェアーズ
この記事では、初心者がカーシェアを使う際に確認する項目やおすすめの車種などを解説してきました。初心者がカーシェアを利用するとなると、不安なことも多いかもしれませんが、カーシェアにはさまざまな補償・サポート制度が整っているため、初心者でも安心して利用できるでしょう。
三井のカーシェアーズでは、予約時に追加費用を支払えば、NOC(ノンオペレーションチャージ)の費用が免除されるトラブルあんしんサポートというサービスを提供しています。また、初心者におすすめの車種も豊富にご用意しており、ホームページで車種別マニュアルを公開しています。初心者の方もぜひ、豊富な車種に乗れる三井のカーシェアーズでカーシェアを始めてみてください。
※1:三井のカーシェアーズでは、免許取得後1年以上の方のみ入会を受け付けています。
※2:ステーションによっては、異なる場合もございます。

監修者:西川 昇吾(にしかわ しょうご)
1997年生まれ、大学時代から自動車ライターとしての活動をスタートさせる。現在は新車情報のほか、自動車に関するアイテムや文化、新技術や新サービス、カスタマイズやアフターパーツの取材記事など幅広い分野で執筆している。それぞれのユーザー、購入検討者目線を意識した記事執筆を行っている。