大谷資料館に宇都宮餃子!宇都宮の人気観光スポットを巡るおすすめドライブ

今回は、都内を電車で出発して約1時間。宇都宮駅近くにオープンしたばかりのステーションでクルマを調達し、宇都宮の人気観光スポットを巡る日帰りドライブルートをご紹介します。

冒険気分も自然もグルメも街歩きも満喫できる、ちょっと欲張りなルートなので、新しい宇都宮の魅力に出会えること請け合いです。

宇都宮駅から徒歩2分。駅近で旅の拠点にピッタリ

宇都宮駅の西口を出て2分ほど歩いた県道沿いに「宇都宮駅前第1(自転車禁止)」ステーションはあります。駅近にあるため、使い勝手抜群の好ロケーションです。

「宇都宮駅前第1(自転車禁止)」ステーションは平面の「後藤月極駐車場」内にある

取材した日はまだオープンしたばかりで、クルマはフィットとN-BOX2台が設置されていました。

フィット、N-BOXともに初心者でも運転しやすい

最初の目的地「大谷資料館」へ出発

最初に訪れたのが、宇都宮市大谷町にある大谷石の採掘場跡を公開した観光施設「大谷資料館」です。

カーナビ入力で注意したいのが、所在地の「大谷町909」をそのまま入力すると山の中へ誘導されることがあるため、"電話番号"または"施設名(オオヤシリョウカン)"で検索するのが確実とのこと。

大谷街道を道なりに進むと、「大谷資料館」へと誘導してくれる看板がいくつかあるので安心です。ステーションを出発して30分ほどで無事に到着しました。

駐車場から資料館の建物までの道も、大谷石と自然の景観が美しい
有料の坑内へ入る前にも見どころが盛りだくさん。「観光バスよりもあんなに高い所まで!」と、驚いてスマートフォンのカメラを構える観光客の皆さん
こちらも無料の休憩所。「ふれあい広場 自販機コーナー」という名前から受ける印象に反して、ちょっとドキッとするような空間になっている

そうこうするうちに、メイン施設である「地下坑内入口」がある建物へ到着。受付でチケットを購入して(大人〈高校生以上〉800円)、冒険家気分で入館します。

建物の入口は意外とシンプル。この先に「神秘的な巨大地下空間」が拡がっているとは想像できない

なお、館内は石壁が多く、また階段や段差があるほか、基本的に薄暗いので、動きやすい靴と服装で訪れるのがベターです。

地下空間へと降りていく階段。日常から遠ざかる感覚にドキドキ

採掘場跡は、深さ30メートル、広さ2万㎡にもおよぶ巨大な地下空間。内部は年間を通して気温10℃前後のひんやりした別世界のような雰囲気です。

その壮大で独特な雰囲気から、映画やドラマ、ファッション撮影などのロケ地としてもよく利用されています。

光と影が作り出す神秘的な雰囲気は、まさに圧巻。撮影のロケ地として選ばれるのもうなずける
大谷地区では、昭和35年に採掘が完全に機械化されたそう。壁についた縦の溝は、機械化初期の掘り跡とのこと

気が付けば、冷蔵庫のようなひんやりとした坑内で写真を撮りながら、40分ほど歩きまわっていました。

いよいよ寒くなって地上へ出ると、入口近くに "参拝者"(訪れた著名人)のサイン色紙や、ロケ地として採用された映像作品のポスターが掲示されていて、思わず眺めてしまいました。

見知った映画や芸能人の名前を見つけて、なんだか得した気分

また掲示板の向かいには、手作業で切り出されていた大谷石採掘の歴史や、当時の道具、年表などが展示されているコーナーも。地下を見学する前に立ち寄ることもできますが、見学後に改めて見ると知識が深まりそうです。

実際に使用されていた道具の前で、当時をしのぶ来館者たち

▼大谷資料館
住所:栃木県宇都宮市大谷町909
駐車場:あり
休館日:12月~翌3月/火曜日(祝日の場合翌日休館)、4月~11月/無休、年末・年始
URL:http://www.oya909.co.jp/

採掘場跡を探検した後は、土産物探しへ

「大谷資料館」を見学したあとは、資料館の建物のすぐ前にある「OYAMUSEUM ROCKSIDE MARKET(ロックサイドマーケット)」へ。

大谷資料館を訪れた記念にぴったりな土産物がそろうほか、併設されているカフェでは、ジェラートやパスタなどの軽食が充実しています。

おしゃれな外観の「OYAMUSEUM ROCKSIDE MARKET」

店頭には大谷石で作られた鉢カバーや、"大谷石風"に仕上げたお菓子などが並びます。

大谷ならではのアイテムがたくさんそろっていて、ついあれこれ目移りしてしまう
カフェスペースは大谷石と植物が飾られていて、リラックスできる空間

▼OYAMUSEUM ROCKSIDE MARKET
住所:栃木県宇都宮市大谷町909
駐車場:あり
URL:https://oya-rsm.co.jp/

栃木といえば、必ず味わいたい「イチゴ」に遭遇!

「大谷資料館」から国道293号線を数分走ったところで、地元のイチゴ農家が営むカフェ「Rossa Berry(ロッサベリー)」を見つけました。

入口前でフワフワのサンタクロースがお出迎え。もうすぐクリスマス、イチゴがおいしくなる季節。期待が高まる
店内は落ち着いた空間。混み合う日にはソフトクリームや「削りいちご」といった人気メニューを外でいただくお客さんもいるのだそう

今回注文したのは、人気の「いちごのソフトクリーム」と「いちごのシェイクホイップのせ」。

ソフトクリームはカップにたっぷりと盛られ、下には注文されてからカットするフレッシュな生イチゴがぎっしり。

ミルキーなソフトクリームとイチゴの甘酸っぱさが重なり合い、濃厚ながら後味すっきりのぜいたくな一品です。

シェイクも同様に、イチゴがふんだんに使われており、果肉感がしっかりと楽しめる"飲むスイーツ"といった味わいでした。

左:「いちごのソフトクリーム(とちあいか)」は850円(税込み)、右:「いちごシェイクホイップのせ」は790円(税込み)
イチゴの直売は12月~翌5月まで
イチゴジャムをはじめ、イチゴのドレッシングやジェラートなど、"イチゴ王国"と名高い栃木ならではのイチゴの加工品も人気

店舗の裏側には広大ないちごハウスが立ち並び、12月末~翌5月には「とちおとめ」「スカイベリー」「とちあいか」の3種のイチゴ狩りも体験できるとのこと。家族連れやカップルで訪れるのにぴったりの魅力的なスポットです。

▼Rossa Berry
住所:栃木県宇都宮市岩原町204
駐車場:あり
定休日:水曜日(不定休)
URL:https://www.tochinavi.net/spot/home/?id=19661

四季の風と光に包まれて...「若竹の杜 若山農場」で竹林散策

イチゴの芳醇な香りの余韻に後ろ髪を引かれつつ、本来のルートに戻ります。

お次のスポットは、"緑の絶景"に出会える「若竹の杜 若山農場」です。

笹の下生えが縁取る、大谷石を使用した看板

こちらの農場は、広大な敷地に竹林と栗畑が広がり、四季の光と風を存分に味わえる人気の観光スポットです。

しかし「若山農場」の魅力は、単に竹林の景観が美しいというだけではありません。

"竹と人の暮らし"というテーマのもと、竹を育て、手入れし、加工し、食としても活用する----そんな循環を大切にしている農場であり、訪れた人が「竹のある暮らし」を五感で体験できる場になっています。

特にたくさんのお客さんが訪れるタケノコ狩りの季節(45月)はもちろんのこと、栗拾い体験(1011月)のほか、竹林でハンモックに揺られたり、キャンプをしたり。

「ハンモックテント」で森に包まれながら一晩過ごす宿泊プランは、ここでしか味わえない非日常体験として注目を集めています。

またこれからの季節は、"夜の竹林散策"として、竹林を金~日曜日、祝日の夜間にライトアップ(日没から20:00まで)。2025年度のライトアップは、1129日~翌31日まで(1229日~翌12日は休業)。光をまとって浮かび上がる、昼間とは違った竹林を楽しむのもいいですね。

受付で入場料(大人750円ほか)を支払うと、広大な竹林の地図付きのリーフレットがもらえる
受付の正面にある小道が、広大な竹林の入口。自分のいる場所を見失わないように、しっかりと地図を持って散策開始
晴れた日に竹林の中で空を見上げると、緑の光が幻想的に降り注いでとても幻想的
散策中、竹で組み上げた大きなブランコに遭遇。童心に返って漕ぐのが楽しい
左の金明孟宗竹林は、映画『るろうに剣心 伝説の最期編』のロケ地となった場所。ほかにも映画『キングダム』など、美しい竹林は歴史映画などの舞台になっている

農場内にはカフェ・レストランも併設されており、"季節の農家ごはん"が味わえます。旬の野菜やタケノコを使った料理は、素材の良さを引き出した優しい味わいが評判を呼び、「竹林散策の前後に食事を楽しむことで、自然とのつながりをより実感できる」といった声が寄せられているそう。

受付の横では立派な大きさの焼き栗が一袋550円(税込み)で販売されている(12月中くらいまで)。じっくりと熟成しているから、とても甘い!
日程が合えば、竹でランプなどを作るワークショップ(有料)に参加することもできる

竹のミュージアム・ギャラリーでは、ここでしか出会えない、繊細な竹細工や大胆な竹アートを展示販売(一部展示のみ)。竹の一生が分かる展示などもあり、竹について学べるギャラリーになっています。

1階の「竹のミュージアム」の一角では、手ごろな価格のアクセサリーを購入できる
2階の「ギャラリー」には、伝統的な竹細工とともに、前衛的な竹アートも展示販売されている(一部展示のみ)

受付横の土産物コーナーでは、農場オリジナルのお菓子や、竹の手触りを楽しめる竹製の文具などが並びます。

農場オリジナルのお菓子はリピーター多数の商品が多いそう
ミルク風味の皮につつまれた優しい甘さの栗餡と、砕いた栗の食感が楽しめる「よばれな」。「よばれな」とは、栃木の方言で「食べていきな」の意味だそう

▼若竹の杜 若山農場
住所:栃木県宇都宮市宝木本町2018
駐車場:あり
定休日:カフェ・レストランは火曜日定休
URL:https://www.wakayamafarm.com/

市街地からすぐの「八幡山公園」は魅力満載のネイチャースポット

竹林で癒されたあとに向かったのは、ファミリーでアクティブに過ごしたい人に特におすすめの「八幡山公園」。「若竹の杜 若山農場」からは15分ほどの道のりです。

市街地のすぐ近くにありながら、自然とレジャーがたっぷり楽しめるこの公園のシンボルは、高さ89メートルの「宇都宮タワー」。その周りには800本もの桜が植えられており、お花見スポットとしても親しまれています。

今回は、地元の「昭和小学校」近くの「西入口」から入ったところにある、西駐車場(50台)にクルマを停めて散策スタート。なお、駐車場はもう1カ所、競輪場通りから「アドベンチャーU」へ入っていくと20台分あります。

駐車場から歩き始めるとすぐに、四季折々の表情を見せる日本庭園が現れます。手入れの行き届いた池や石橋、季節の植物が見事に調和し、晴れた日は池に空の青が映り込んで美しい自然のグラデーションが楽しめます。

日本庭園の近くの散策道には、急坂もあるので注意しながら進もう

日本庭園を抜けると、「宇都宮タワー」の姿が少しずつ視界に入り、これから向かう"高台の展望塔"への期待が高まります。

花の時期は春先だが、散策道にはツツジもたくさん植えられている

タワーは山の頂上付近にあり、坂道や不規則な階段を上ってたどり着く場所。たどり着くだけでちょっとした達成感がありました。ちなみに、公園のすべてのエリアの外周を周ると、2.8kmあるそうです。

園内は広く、散策路もよく整備されているため、ゆっくり歩いているだけでも心地よい時間が流れます。

展望塔の入口は管理棟内にあるので、管理人さんに料金(大人・高校生190円ほか)を支払って、さっそく直行エレベーターへ。展望階まで一気に上がると、宇都宮市内を360度見渡す絶景が広がります。

タワーの展望塔は30メートルの高さにあり、宇都宮市内を一望することができる。双眼鏡の利用は無料なので、地平線を眺めてみよう

展望塔から眼下を見下ろすと、ひときわ目を引くのが全長150メートルの青い「アドベンチャーブリッジ」。

「八幡山公園」の東の西エリアをつなぐ櫓橋で、途中にはスリルのある足元の透けたエリアもあり、子どもから大人まで楽しめる人気の散策ルートです。

橋の向こう側へ渡って帰ってくるだけで300メートル。なかなかの運動量です

橋を渡った先には、お子さま向けのカラフルな複合遊具が並ぶ「アドベンチャーU」が広がっています。

「アドベンチャーU」はいつでも入場無料
小さい子には大人が付き添って遊べる
敷地の高低差を利用した、長い滑り台は迫力満点。大人が滑るとスピードが出すぎることがあるのでご注意あれ

ゴーカートは、風を切って走り抜ける爽快感がたまらない!ただし大人は子どもの付き添いでしか乗ることができません。子どもたちが交通ルールを学ぶのにも活用されているのだとか。

ゴーカートは、3歳~中学生が対象(身長140cm未満と3歳~小学校2年生は保護者同伴)。チケット制で、普通券1枚で1回(1週)140円

「宇都宮タワー」の東側には、無料の「動物広場」もあります。

土日祝日の13:30~14:00には「ウサギとふれあい」の時間がある
高低差のある敷地に、動物たちの舎が点在。大きな木が日光を遮るので、14:00前後くらいまでに訪れるのが良さそう

▼八幡山公園
住所:栃木県宇都宮市塙田5-1-1
駐車場:あり
URL:https://hatimanyama.jp/

旅の締めくくりは、「宇都宮餃子の食べ比べ」!

ここまで観光スポットをたっぷりと巡って、しっかり歩いたので、空腹感は最高潮です。通りには専用の駐車場がないため、近くのコインパーキングに駐車して、徒歩で移動します。歩いていると、グルメ冊子などでおなじみの「GYOZA」のモニュメントを発見。

餃子通りの真ん中あたりにあるフォトスポット

市内には数多くの餃子専門店が立ち並び、観光で訪れる人の多くが食べ歩きを楽しみにしていますが、その中でも複数の有名店がぎゅっと集まっているスポットが「餃子通り」なのです。

さすが「餃子通り」、バス停も街灯も餃子形をしている

餃子通りには、宇都宮を代表する老舗店から、新しいスタイルの餃子店まで多彩な店舗が並びます。食べ歩きを楽しみたい人におすすめなのが、宇都宮餃子の名店が一堂に会するフードテーマパーク「来らっせ(きらっせ)」です。

宇都宮餃子会が運営しており、「来らっせ 本店」には、常設店舗・日替わり店舗・お土産コーナーの3つの店舗があります。

「来らっせ本店」はMEGAドン・キホーテ ラパーク宇都宮の地下1階にある

餃子通りからも近く、複数店舗の味を一度に楽しめるとあって、観光客にも大人気です。日替わり店舗では、30種類の餃子を日替わりで提供。1皿で5店舗の味を楽しめる「盛合わせ」などのメニューもあるので、「餃子の食べ比べをしたいけど、移動は最小限にしたい」という人には願ったりかなったり。

お店の外に、曜日ごとのメニューが張り出されている

店内は広く、家族連れでも利用しやすいつくりになっているため、雨の日や寒い日などでも快適に"宇都宮餃子の食べ比べ"ができます。

1店につき2個ずつの餃子が5店分(合計10個)のった「盛合わせ」は、一口ずつ"利き餃子"ができる。840円(税込み)

宇都宮のグルメ文化を象徴する「餃子通り」と、1店舗で食べ比べができる「来らっせ」。街歩きとグルメを同時に楽しめる、宇都宮ドライブの"最後の寄り道"にふさわしいスポットでした。

▼来らっせ 本店
住所:栃木県宇都宮市馬場通り2-3-12 MEGAドン・キホーテ ラパーク宇都宮 地下1階
駐車場:なし(近隣コインパーキングを利用)
URL:https://www.gyozakai.com/kirasse/

今回のドライブに使用したクルマ:ホンダ「フィット」

冬タイヤが装着されているため冬でも安心してドライブが楽しめる

ホンダの「フィット」は、コンパクトながら室内が広く、扱いやすさと燃費の良さを両立した使い勝手のいいクルマです。

街中での運転や駐車がしやすいうえに、安全装備も充実しており、日常の移動を快適にしてくれる"ちょうどいい一台でした"。

<今回のドライブのカーシェア料金>
・車種クラス:ベーシック
・料金プラン:ベーシック
・時間料金:5,700円(12時間パック)
・距離料金:588円(21円×28km)
合計:6,288円

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