【群馬】ガトーフェスタ ハラダにめんたいパーク!日帰りで楽しむ入場無料の工場見学ドライブ

そろそろ12月も終わりが近づいてきました。この時期はドライブの目的地も室内をメインにしたいと考える方が多いのではないでしょうか。

そこで今回は、高崎発祥のラスク工場と「めんたいパーク」で工場見学をして、グルメも景観も満喫する群馬の日帰りドライブをご紹介します。

高崎駅西口から徒歩1分。立体駐車場の4階からドライブスタート

今回の群馬ドライブ旅は、北関東の玄関口ともいうべき高崎駅からスタートです。西口のペデストリアンデッキを南に進むと、旅の相棒をピックアップする「高崎駅西口サウスパークビル(4階)(自転車禁止)」がある立体駐車場「西口サウスパーク」が見えてきます。

「西口サウスパーク」の周辺には、ビジネスホテルや飲食店も多数あり、ドライブの拠点として最適の立地
三井のカーシェアーズのクルマは、らせん状に駐車スペースが並んだ屋根下ではなく平面になった空下に設置されているので見つけやすい

まずは"群馬が誇る全国区のスイーツ"の工場見学へ

高崎駅近くのステーションを出発して、約25分。今や主力商品のラスクが全国区となった「ガトーフェスタ ハラダ」本社に到着しました。まずはこちらで、無料の工場見学を楽しんだ後、人気の商品をゲットしたいと思います。

同社は、1901年に和菓子店として創業。1942年からはパンの製造を開始し、学校給食用のパンも手がけるなど、地域に根ざした事業を展開しています。

同時期に洋菓子の製造にも取り組み、1956年にラスクの製造をスタート。2000年に洋菓子部門を「ガトーフェスタ ハラダ」として本格展開し、現在の主力商品である「グーテ・デ・ロワ」(「王様のおやつ」の意味)の製造を開始しました。

これが全国的な評価を受け、ラスクブームの火付け役となりました。和菓子からパン、洋菓子、そしてラスクへと時代に合わせて進化を続けてきた、創業120年の老舗企業です。

敷地内には、本社工場棟「シャトー・デュ・エスポワール」と、店舗棟「シャトー・デュ・ボヌール」(直営販売店)が建っています。国道17号沿いで、遠くからでもすぐにわかります。

まるでギリシャ宮殿のようなたたずまいが印象的な「ガトーフェスタ ハラダ」の建物。工場見学が行われているのは、本社「シャトー・デュ・エスポワール」(向かって左の建物)の3・4階にある生産設備

この日はオープン直後の105分に到着しましたが、すでに駐車場はほぼ埋まっており、その人気の高さがうかがえました。

まずは本社1階の受付へ向かいます。工場見学は予約不要で、受付を済ませると"工場見学セット"として、作り立てのラスク1枚、パンフレット、オリジナルシールをいただけます。

見学前からちょっとしたお楽しみがあるのもうれしいポイント。エレベーターホール前では、「ガトーフェスタ ハラダ」の歴史を動画で視聴することもできる
WEBの音声ガイドサービスで工場見学の解説を聞くことができる
ちなみに工場見学は撮影禁止なので注意しよう

その後、エレベーターで4階へ移動し、ガラス張りになった見学通路から生産ラインを見学。実際に稼働している生産設備を公開しているため、すべてを細部までじっくり観察できるわけではありませんが、それでも迫力は十分。

見学通路では要所要所で解説動画も流されていました。機械化されたラインの中で、効率と品質の両立が徹底されていることがよくわかります。

ガトーラスクのもととなるフランスパンの生地を専用マシンで成型する様子や、焼き上がったガトーラスクの形状・大きさ・焼き色をロボットが瞬時に判別する工程など、普段は決して見ることのできない製造現場を間近に見ることができる

見学の途中では、ガトーラスク用に開発されたというきめ細やかな生地が特徴のフランスパンを1センチほどに薄切りし、バターと砂糖をかけたオーブンに入れる直前の「グーテ・デ・ロワ」に、粉糖をたっぷりとかけてキャラメリゼした「グーテ・デ・ロワ ブリュレ」が、見学者向けにふるまわれています。

テーブルとイスが用意されたスペースで、無料の飲み物とともにいただく"生ラスク"は、口に入れるとバターの香りがふわりと広がり、外はパリッと、中はしっとり。ここでしか味わえない、まさに至福の一枚
「グーテ・デ・ロワ・ブリュレ」はもちろん商品化されておらず、ここでしか味わえない特別なもの。ガトーラスク用のフランスパンの、なめらかな舌触りとバターの芳醇な香りを堪能できる

続いて階段で3階へ向かうと、廊下には商品がずらりと並ぶギャラリーがあり、ブランドの歩みを視覚的に楽しむことができます。

レギュラー商品をはじめ、地域や季節限定の商品なども、まるでジュエリーのように美しく展示されている

ギャラリー前では、ガラス越しにガトーラスクを一つひとつ目視で検品し、箱詰めしていく工程も見学できました。最終段階でも人の目によるチェックが欠かせないことに、品質への強いこだわりを感じます。

出来立て&群馬限定商品も!「どれにしようか?」悩むのも楽しい

工場見学を終えた後は、敷地内で隣接する本館「シャトー・デュ・ボヌール」(直営店)へ。製造現場を見た直後に買い物ができるのは、この施設ならではの楽しみ方です。

直営店の建物もギリシャ風。平日でもオープン前からファンがクルマの中で待っている人気ぶり
年末・年始のこの時期は、夏場には販売されていないチョコレート系の商品が豊富に並び、売り場は華やかな雰囲気に包まれていた

今回のお目当ては、群馬限定の「グーテ・デ・ロワ 群馬エディション」と、同じく群馬限定の「グーテ・デ・レーヌ キャラメルショコラ」。どちらも本館を含む群馬県内7店舗でしか手に入らない限定商品で、特別感があります。

左:ぐんまちゃんのパッケージが愛らしい「グーテ・デ・ロワ 群馬エディション(簡易小袋、2枚入り×8袋)」864円(税込み)、右:薄くスライスしたココア風味の繊細なガトーラスクでチョコレートクリームとキャラメルフレークを挟んだ「グーテ・デ・レーヌ キャラメルショコラ(簡易箱、3個入り)」810円(税込み)
なんと、ガトーラスク用のフランスパンも、1本丸ごと324円(税込み)という破格値で購入可能
季節限定商品が並ぶ売り場は、年末らしい楽しさがある

さらに、取材当日はクリスマスまであと1週間という時期だったため、クリスマス限定の「クリスマスシュトレン」(簡易箱、3個入り 972円~税込み。売り切れ次第販売終了)も、あわせて購入しました。

ガトーラスクが出来上がるまでの工程を知ったうえで商品を手に取ると、その一枚一枚に込められた丁寧な仕事が、より深く伝わってきておすすめです。

▼ガトーフェスタ ハラダ
住所:群馬県高崎市新町1207
駐車場:あり(無料)
URL:https://www.gateaufesta-harada.com

【工場見学ギャラリー】
開館日:月曜~土曜(祝日含む)
開館時間:10:00~17:00(入場は16:40まで)
休館日:日曜
※2025年末~2026年始については、2025年12月31日(水)15:00まで開館(入場は14:40まで)、2026年1月1日(木)、2日(金)は休館。通常開館は1月3日(土)~
入館料:無料
※予約不要(20名以上またはバスでの来館は要予約)

【直営店】
休業日:1月1日(木)
営業時間:10:00~19:00

約20分で、次の目的地「めんたいパーク群馬」へ到着

本日訪れたもう1つの工場見学は「めんたいパーク群馬」です。こちらは博多の老舗明太子メーカー「かねふく」が手がける"明太子専門のテーマパーク"で、2025年現在、全国6カ所に展開されています。

屋上に明太子が載っている印象的な外観。群馬の施設は2022年4月にグランドオープンし、関東の内陸部では初進出として注目を集めた

館内に入ると、明太子を全面に押し出した楽しい雰囲気に圧倒されます。

1階は土産物の販売コーナーを中心として、奥にフードコーナー、手前の右に工場見学の入口が。左手の階段を上ると広々としたキッズコーナーもある
明太子スナックのクレーンゲームで楽しそうにはしゃぐ大人の姿も見られた

めんたいパークの工場見学も、入場無料・予約不要。入口はあるものの、明確な順路は決まっていないので、気になる工程の前でじっくり立ち止まったり展示に沿って歩いたりしながら、自分のペースで回ることができます。

一見して楽しさを予感させる工場見学の入口

「つぶつぶランド」と名付けられた工場見学スペースに一歩足を踏み入れると、ミラーボールがお出迎え。親子で楽しめるゲームや、漫画で明太子の作り方を解説するパネル、フォトスポットなどもあり、親子の笑い声が響いていました。

子どもでも飽きずに説明を理解できるよう、展示や体験型の仕掛けが工夫されているのも特徴
体験型テレビ番組などでおなじみの、いわゆる"ビリビリ棒"のようなゲームは「上級コース」と「キッズコース」がある

ガラス越しに実際の製造ラインを眺めながら歩いていくと、職人さんたちが連携しながら明太子の加工・選別・検品を行う様子を見学できます。

衛生管理が徹底された工場内部を外から見ることで、普段はなかなか知ることのできない"明太子ができるまで"の工程がよくわかる
出来立ての明太子が、見学者によく見えるようにガラスの目の前にドーン!と置かれていた

直売とフードコーナーで"食べる楽しみ"も充実

1階の直売コーナーには、出来立ての明太子や関連商品がずらりと並びます。

試食しながら品定めできるのは、製造現場を見た後ならではのお楽しみ
ここでしか買えない限定品もあり、思わず手が伸びる

フードコーナーには明太子を使ったメニューがずらり。ここで、時刻はちょうど12時をまわっていました。せっかくなのでランチは、工場見学で作り方を学んだばかりの"出来立て明太子尽くし"とまいりましょう。

「ジャンボおにぎり できたて明太子」470円(税込み)は、両手で食べたくなる大きさ。割ると明太子がたっぷり1腹入っていた
「明太パスタ」950円(税込み)には、3種類の明太子(生の明太子のバラ子、焼き明太子をほぐしたもの、パスタソース)がたっぷりと。今回は平日限定でトッピングできる「明太辛子高菜」110円(税込み)を加えて、味変を楽しむことに

さらに、メニュー表に目をやると......「明太ソフトクリーム」を発見! これはお試しするしかないでしょう。

「明太ソフトクリーム」360円(税込み)。ミルクソフトクリームに明太子の粒がしっかりとミックスされ、ほのかなピンク色をしたソフトクリームに変身。気になる味わいは、「甘じょっばくて、後味ピリッと」。明太子入りの煎餅が添えられていた

めんたいパークの2階は広々としたキッズスペースになっていて、靴を脱いで遊ぶ滑り台や大きなブロック、ディスプレイゲームなどもあります。

取材した日は平日で空いていたので、小さな子ども連れのファミリーがのびのびと遊んでいました。

2階の「タラピヨ キッズランド」では、1階のフードコーナーで購入したフードメニューを運んできて食べてもOK

工場見学で明太子の作り方を勉強してから味わったためか、ランチでいただいた明太子はちょっと特別なものに感じられました。お土産用に明太子を購入する際は保冷必須なので、クール便で発送してもらうのもよさそうです。

▼めんたいパーク群馬
住所:群馬県甘楽郡甘楽町金井676-2
駐車場:あり(無料)
URL:https://mentai-park.com/gunma/

ドライブの締めくくりは......高崎を眼下に見守る「白衣観音」へ

ドライブ旅の最後に向かったスポットは、高崎の市街地を見下ろす観音山に立つ高さ約41.8メートルの「白衣観音」。

何を隠そう、群馬県民なら常識として暗記している郷土カルタ「上毛(じょうもう)かるた」の「ひ」の読み札に「白衣観音慈悲の御手」として登場する観音像が、こちらの観音さまなのです。

正式名称は「慈眼院 白衣大観音」。市内中心部からクルマでそう時間はかからないが、山道を進むにつれて街の音が少しずつ遠のき、到着する頃には静けさが漂っている

参道には土産物店が立ち並びますが、平日は残念ながらそのほとんどが閉まっています。

参道の土産物店で人気なのが「観音もなか(5個入り)」648円(税込み)。平日に現地を訪れて購入できなかった場合は、高崎駅東口2階にある「E'site(イーサイト)」でも手に入ることが多い

間近で見上げる観音像は非常に大きく、それでいて表情はやわらか。内部に入って階段を上る「胎内拝観」では、壁面に仏像や奉納された写経が並び、ひんやりとした空間を一段ずつ上っていくうちに気持ちが静かに整っていきます。各階の窓からは高崎市街や上毛山三、関東平野などを望むことができます。

「胎内拝観」(高校生以上300円ほか)は、すす払いを行なう冬至の日以外は1年を通して上ることができる。年の終わりや年始などの区切りとして訪れる人も多いそう

白衣観音が立つ観音山には、広大な芝生広場がありワークショップも盛んな「観音山ファミリーパーク」や、あえて不安定な遊具で遊ぶことでバランス感覚を養うことができる「ケルナー広場」などもあるので、たっぷりと時間がある日に訪れるのもいいでしょう。

▼高崎白衣大観音
住所:群馬県高崎市石原町2710-1
駐車場:「観音山頂有料駐車場」または「つけもの処 旬彩」を利用
※「観音山頂有料駐車場」は2025年4月1日から当面の間、利用無料
※「つけもの処 旬彩」は駐車料金500円だが、当日店内の商品購入に利用できる商品券500円をもらえるほか、白衣観音の胎内拝観が割引になる(例年12月20日頃~大晦日は休業。2025年の休みは12月22日(月)~31日(水))
URL:https://takasakikannon.or.jp/

群馬土産選びはコレで決まり!おすすめのお土産品3選

ステーションにクルマを返したら、電車に乗る前に高崎駅東口の2階にある「E'site」でお土産選びへ。たくさんある商品の中でも"テッパン"の群馬土産を3つご紹介します。

まずは、近年人気急上昇中のリンゴ「ぐんま名月」をふんだんに使用した、「ぐんま名月の紅茶フィナンシェ」。

紅茶をブレンドすることで、リンゴの甘味と華やかな香りが絶妙に調和するフィナンシェに仕上がっています。群馬の魅力を伝えるオリジナルスイーツとして、県外の方に喜ばれる一品です。

「ぐんま名月の紅茶フィナンシェ(4個入り)」972円(税込み)。「ぐんま名月」は、群馬県生まれの甘みと果汁が豊富な黄色いリンゴ

続いては、前橋中心市街地に本店を構える「幸(さいわい)煎餅」から販売されている、「ぐんまちゃん七福神あられ」です。

通常は七福神をモチーフにした、一口サイズの丸い7つの味の煎餅の詰め合わせですが、こちらの商品は群馬県公認のゆるキャラである「ぐんまちゃん」をモチーフにした「焼きまんじゅう」味の四角い一口煎餅が加わって、8つの味が楽しめます。

「ぐんまちゃん七福神あられ(8種類×3枚入り)」594円(税込み)。「焼きまんじゅう」とは、串に刺した蒸しパンのような生地にみそダレをつけて炭火でじっくりと焼いた、群馬の郷土料理

そして3つ目は、「下仁田ネギえびせん」です。こちらは群馬県特産の下仁田ネギとエビのうまみを組み合わせた、香ばしくサクッとした食感のご当地エビせんべいで、2020年の「JR東日本おみやげグランプリ 」では総合グランプリを受賞しました。定番の群馬土産として人気があります。

「下仁田ネギえびせん(8枚入り)」990円(税込み)。下仁田ネギ特有の甘みと風味がしっかり感じられ、老若男女問わず好まれる味わい

今回のドライブに使用したクルマ:トヨタ「新型シエンタ」

新型シエンタは、低床設計で乗り降りしやすく、家族使いから日常の足まで幅広く使いやすいのが特徴

今回のドライブ旅の相棒として活躍してくれたトヨタの「新型シエンタ」は、コンパクトな車体で取り回しが良く、スライドドアと広い室内空間を備えた実用性の高いミニバンです。

先進の運転支援システム(トヨタ セーフティ センス)搭載で、衝突回避を支援するプリクラッシュセーフティや、車線はみ出しを抑えるレーンディパーチャーアラート、先行車に追従するレーダークルーズコントロールなどが、見知らぬ土地でのドライブに快適さをプラスしてくれました。

<今回のドライブのカーシェア料金>
・料金プラン:ベーシック
・車種クラス:ベーシック
・時間料金: 5,700円(12時間パック)
・距離料金: 1,008円(21円×48km)
合計:6,708円

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