【広島・尾道】千光寺と尾道グルメ、広島駅周辺からクルマで行くおすすめの日帰り観光ドライブ

穏やかな瀬戸内海に面した広島県尾道市は、青い海と山に囲まれた風光明媚な港町。

美しい海の景色はもちろん、歴史遺産や情緒あふれる街並み、レトロな商店街など、どこを歩いても絵になるスポットがぎゅっと詰まっています。

広島市内からは、高速道路を使用すればクルマで1時間半弱。デートや日帰り旅行としてピッタリの人気エリアです。

今回は「リパーク広島エキキタ(自転車禁止)」ステーションを出発点に、尾道の魅力をたっぷり楽しむドライブプランをご紹介します。

「リパーク広島エキキタ(自転車禁止)」でクルマを調達

広島駅新幹線口から徒歩8分の場所にある、オープンしたばかりの「リパーク広島エキキタ(自転車禁止)」を利用しました。今回はトヨタの新型シエンタで尾道ドライブに向かいます。

「リパーク広島エキキタ(自転車禁止)」は、広くて入出庫しやすいステーション

広島駅から尾道市までは、高速道路を利用して約1時間半、距離にしておよそ90kmです。尾道方面へ向かう際は、福山西インターチェンジで降りるのが便利です。

福山自動車道は、福山西インターチェンジから西瀬戸尾道インターチェンジまでの区間が無料で利用でき、そのまま国道2号線へと接続するため、尾道市にアクセスしやすいのが利点です。

ロープウェイに乗って、千光寺公園の山頂へ

高速道路を降りてから10分ほど国道2号線を走ると、尾道市の中心部に到着します。この2号線沿いにいくつかある有料駐車場を利用しました。

ロープウェイの乗り口は長江口の信号交差点を過ぎてすぐ、JR山陽本線の下のトンネルを潜った先にあります。

トンネルの入り口に「千光寺」の入り口の案内看板があるのでわかりやすい

線路下のトンネルを抜けると、千光寺ロープウェイのチケット売り場の窓口があり、スタッフの方が笑顔で受付をしてくれました。

尾道の情緒は坂道にあり!その坂の多くは、千光寺公園のある山にあります。その名も千光寺山。標高144.2メートルのこの小高い山に人々の生活があり、道があります。

登ったり下ったりする細い道を、人だけでなく猫たちも利用しているのが尾道の風景の一部となっています。千光寺公園の頂上までは、歩いていくパターンと、ロープウェイを使う二つの手段があります。

今回は、その両方のいいところ取りをして、行きはロープウェイを使い、帰りは徒歩で散策を楽しむことにしました。

尾道空中散歩へのチケット

千光寺山ロープウェイは、15分に1本、1時間に4本運行されています。山頂までの3分間、どんな空中散歩が楽しめるかとワクワクがとまりません。乗り口へ着いたのは出発の5分前。すでに乗客が乗り合わせていました。

いよいよ出発というときに、乗務員と思われる方が現れ、ガイドをはじめてくれました。まさかのガイド付きとは驚き!ロープウェイを利用してよかったと感じられた瞬間です。

千光寺公園にまつわる話をわかりやすく解説してくれたので、降りてからの興味も大きく膨らんでいきます。

ロープウェイから見える「尾道水道」の景色

尾道水道は、対岸にある向島との間を流れるわずか約200メートルの海峡で、別名「尾道海峡」とも呼ばれています。瀬戸内海の島々を結ぶ重要な港町として栄えてきました。

現在でも、船が行き交い『尾道水道が紡いだ中世からの箱庭的都市』として日本遺産に登録され、日本文化を感じられる景観として大事にされています。

ロープウェイから眺められる景色は、日本遺産のパノラマであり、ゆったりと流れていく海の景色、向かう千光寺山に建てられた神社やお寺の空からの眺めは格別です。

ロープウェイ頂上からの景色は格別

千光寺頂上「展望台PEAK」がリニューアルオープン

ロープウェイで楽しい空中散歩ができたところで、山頂に着きました。ロープウェイを降りて、数十メートル歩くと近代的なコンクリート建築のかっこいい展望台が姿を現します。

「空と海へ続く道」がコンセプトの千光寺頂上「展望台PEAK」

ループ上の遊歩道が空に伸びていく先に、まっすぐに伸びた展望台デッキがあります。尾道の街並み、山の麓に沿って電車が走り、道路を行き交うクルマや人々が小さく動いています。いつまでも眺めていられるこの景色をしっかりと目に焼き付けたら、次は歩いて下ることにしました。

「尾道水道」をはじめ尾道全体を一望できる絶景スポット

展望台を降りると、ちょうどよい休憩場所がありました。瀬戸内みかんソフトクリームやレモンソフトクリームを販売しているお店があり、瀬戸内を感じながら休憩できます。

すぐ近くには千光寺専用の有料の駐車場があり、頂上へはクルマで行くこともできます。専用の駐車場を使用すると、この売店で購入できるソフトクリームの割引券も付いてきます。

オープンエアーで気持ちのよい休憩所となっている

千光寺の「文学のこみち」を歩いて散策

千光寺公園は、お寺あり、神社あり、民家ありと類稀なロケーションになっていて、山に敷かれた散歩道を歩いて散策することができます。この散歩道は「文学のこみち」と名付けられ、尾道にゆかりのある文人たちの詩歌や小説の一文などを点在する天然の岩に刻んであります。

「文学のこみち」の入り口。散歩道として昔から愛されてきた

尾道の港が育んだ文化的求心力を感じられるすばらしい散歩道からは常に海が見えます。自然が配置した大きな岩をすり抜け、石階段を一歩一歩降りていくとまず辿り着いたのが千光寺です。

千光寺山の歴史が書かれている
尾道は、空海ゆかりの地でもある

千光寺の歴史は約1200年前までさかのぼり、大同元年(西暦806年)がはじまりと伝えられています。大師堂には、千光寺を開いた空海(弘法大師)様がお祀りされています。

門をくぐると、鐘楼の向こうに広がる「尾道水道」の絶景

この鐘楼は、時刻や非常事態を知らせるためのもので、触れることはできませんが、近くにあるベンチで景色を楽しみながら一息つくのもよいでしょう。

本堂の朱色が印象的。本堂の左側にある大きな岩は、3つ重なった不思議な岩として「三重岩」と名付けられている

本堂を通過してさらに階段を降りていくと、だんだんと民家の瓦屋根が近くに見えてきました。通りにはゲストハウスや飲食店もあります。降りていけば行くほど、町のにぎやかさが耳にも届き始めてきました。

ゲストハウス『みはらし亭』の家屋。カフェの利用が可能
踏切を渡って、国道2号線を横切った向こう側に「尾道本通り商店街」が広がる

 ▼千光寺
住所:広島県尾道市東土堂町15-1
駐車場:あり(有料)
URL:https://www.senkouji.jp/

東西に1.2km広がる「尾道本通り商店街」

地元住民をはじめ国内外の観光客でにぎわうアーケードの商店街

アーケード街の商店街には、グルメをはじめ、雑貨屋やワーキングスペース、ゲストハウス、デニムショップなど尾道色を感じられる個性豊かなお店が軒を連ねています。

東西に約1.2kmに広がるアーケード街は、5つの商店街で構成されているのが特徴です。

ロープウェイ乗り場がある東側から順番に、『尾道通り』『絵の町通り』『本町センター街』『中商店街』そして『芙美子通り』。芙美子通りを抜けたら、JR尾道駅があります。

この商店街では、尾道らしい地元グルメや思わず手に取りたくなるお土産に出会えます。アーケードになっているので、雨の日でもゆっくり散策を楽しめるのも魅力です。

▼尾道本通り商店街
住所:広島県尾道市土堂2丁目10-3
駐車場:あり(有料)
URL:https://onomichi-hondoori.jp/

尾道住民がリピートで通う人気ラーメン店「鶏そば 本店」

尾道といえば、坂道の情緒、坂道から眺める港町の風景、そしてラーメン。尾道ラーメンといえば、中華そばにシンボリックに降り注がれる背脂。いまや全国でも知られる味になっています。

そんな尾道ラーメンのお店が、千光寺公園からほど近い商店街の中にいくつもありました。

特に土日祝日は、行列ができている名店が近い場所に点在しています。

行列に並ばずに入れ、おいしくて穴場的なお店の情報を得るため、思い切って尾道在住の地元の人に聞いてみることにしました。

地元の方に教えてもらったお店が「鶏そば 本店」。

ロープウェイに乗るためにクルマを停めた駐車場から、クルマで走ること約5分。国道2号線を西に走り、国道184号線を北上したら門田橋信号の右手側にありました。

白が基調の店構え。尾道 「鶏そば 本店」

クルマが10台ほど駐車できる広々とした駐車スペース。さっそく店内へ入ると、食券を買うように案内されました。

鶏出汁のラーメンですが、6種類のラーメンが用意されており、その中から選びます。あっさり鶏そば、しお鶏そば、やさい鶏そば、しょうゆ鶏そば、ぽってり鶏そば、ゆず鶏そば。悩んだ末、ぽってり鶏そばが人気のようだったのでこれを注文してみました。

シックな雰囲気でゆとりのある空間の客席

店内も広々としていて、メニューもあっさりからこってり味まで選べるので、家族連れにもありがたいラーメン店です。

「ぽってり鶏そば」(1,100円 税込み)

ぽってり鶏そばの特徴は、とろみのあるこってりスープが特徴で、トッピングには鶏の他、きざみネギとスライスオニオンが盛られています。添え付けにはわさびや焦がしニンニクのパウダーも。

特製トロトロ濃厚スープがしっかり麺にからむ

わさびを途中から少しずつ混ぜてみるとこれがまたいい刺激になりました。いわゆる尾道ラーメン的な中華そばではないですが、地元の人たちが通うローカルのラーメンの味。旅の思い出に残るラーメンの味でした。

▼鶏そば 本店
住所:広島県尾道市西則末町7−18
駐車場:あり(無料)
URL: https://tabelog.com/hiroshima/A3406/A340302/34018214/

チャリダーのメッカ尾道!自転車乗りが集う憩いの場「ONOMICHI U2」

続々と自転車乗りたちが集まるU2入り口にて

尾道は「自転車乗りの聖地」として全国的に知られています。その理由は、広島県尾道市から愛媛県今治市を結ぶ全長約70kmの『しまなみ海道サイクリングロード』があるからです。

海を渡りながら走ることができるこの絶景ルートには、毎年30万人を超えるサイクリストが訪れるのだとか。

今回訪れた『ONOMICHI U2』は、そんなサイクリストたちの憩いの場として、また尾道観光の休憩スポットとしても人気の高いスポットです。

専用の駐車場はないため、周辺にあるコインパーキングを利用しました。

元々は、県営上屋(うわや)2号倉庫という港の海運倉庫として1943年に建設された建物で、2014年3月に現在のホテル、レストラン、カフェ、バー、雑貨屋などが配置される施設にリノベーションされました。

U2の"U"はうわや、"2"は2号倉庫からとっているそうで、建物には県営2号の表記がシンボルとして残されています。

建物上部には『県営2号』の文字が残る

気になる店内は、天井が高い広々とした空間に洗練されたお店が壁の仕切りがない状態でオープンに並んでいます。

開放的な室内空間に複数のショップが並ぶ

ここでは、レストランでの食事、カフェでの軽食、また尾道特産のお土産も選べます。

地元のおしゃれなお土産がずらりと並ぶ
自転車販売はもちろん、レンタルバイクもある

「ONOMICHI U2」にある「Yard Café」でデザートタイム

お土産や、ファッションアイテムなど店内をひと通り回って、最後に尾道の思い出を締めくくるため「Yard Café」でアイスクリームをいただくことにしました。

神石高原で自然放牧を営む相馬牧場のおいしい牛乳をベースに作られたアイスクリームが6種類

カップかコーンを選択したら、あとは好きなフレーバーのアイスをチョイス。悩んで選び抜いて、カップのダブルで「ビーツとココナッツ」、「甘夏とネーブル」をいただくことにしました。

バーカウンターのような場所からアイスクリームが登場。コーン・ダブルでそれぞれ(750円 税込み)

店内にも食事スペースがありますが、せっかくなので外のデッキテラス席で尾道の海を目の前にして休憩することにしました。尾道水道を間近に眺め、潮風を浴びながらの休憩は尾道の旅を振り返るのにちょうどよい場所でした。

潮風を感じるデッキでのひととき

▼Yard Café
住所:広島県尾道市西御所町5-11 ONOMICHI U2
駐車場:なし(近隣のコインパーキング利用)
URL: https://onomichi-u2.com/meal/?p=yard-cafe

まだまだあるおすすめの広島観光スポット

尾道には、まだまだ素敵な観光スポットがあります。時間に余裕があるなら、ぜひ足をのばして「しまなみ海道」を渡ってみましょう。

尾道から今治へと続くこの道は、瀬戸内海に浮かぶ島々を橋で結ぶ絶景ルート。瀬戸内海を眺めながら爽快感抜群のドライブが楽しめます。

途中の生口島や大三島では、瀬戸内レモンを使ったスイーツやカフェ、アート作品なども見どころ。海風を感じながらのドライブは、心に残るドライブ旅になるでしょう。

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広島市内から約40分の場所には、海軍の街、呉市があります。海軍ゆかりのスポットを巡る観光もおすすめです。

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歴史好きな方におすすめなのが、広島の世界遺産を巡る歴史ドライブ。原爆ドームと厳島神社を巡る日帰りドライブも人気のドライブルートです。

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今回のドライブに使用したクルマ:トヨタ「新型シエンタ」

細い小道から高速道路まで、快適なドライブが楽しめた

尾道ドライブに使用した新型シエンタは、高速道路でも安定した走り、下町での小回りの利く旋回性、広くて快適な室内空間、そして駐車後の乗り降りがスムーズにできるスライドドアが重宝しました。

〈今回のドライブのカーシェア料金〉
・車種クラス:ベーシック
・料金プラン:ベーシック
・時間料金:5,700円(12時間パック)
・距離料金:3,780円(21円×180km)
合計:9,480円

尾道市内にお出かけされる際は「三井のリパーク」をぜひご利用ください!

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