ファミリーカーにSUVは向いている?後悔しない選び方とおすすめ車種9選
デザイン性や実用性の高さから、ファミリーカーとしてSUVを選ぶ家庭もあります。しかし、スライドドアがない、車内が狭いといった不安があるのも事実です。この記事では、ファミリー利用におけるSUVのメリット・デメリットを徹底比較し、家族構成やライフスタイル別におすすめのSUV9選を紹介します。
気になる疑問

SUVのファミリーカーを購入したいと考えています。スライドドア車や乗車定員が多いクルマ、輸入車など魅力的なクルマが多くて決めかねています。おすすめの選び方はありますか?
専門家の回答

監修者:山城 利公(やましろ としまさ)
SUVのファミリーカー選びは、車種から入らず「用途や使い方」で考えるのがコツ。スライドドアが本当に必要か、3列目を日常的に使うかなどをよく整理し、維持費やサポート面も含めて比較することが大切になります。見た目や車名だけでなく、家族構成や利用シーンに合った一台を選ぶことが失敗しないポイントです。
ファミリーカー利用におけるSUVとミニバンの比較
SUVとミニバンは、いずれもファミリーカー選びの有力な候補として選択肢に入るでしょう。それぞれの特性を理解し、自身のライフスタイルにどちらが合うかを見極めることが重要です。以下でそれぞれのメリット・デメリットを解説します。
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項目 |
SUV |
ミニバン |
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メリット |
・安定感があり、長距離でも疲れにくい ・丈夫なボディーで安心感がある ・生活感が出にくくスタイリッシュ |
・車内が広く快適で移動が楽 ・スライドドアで、狭い場所でも安心して開閉できる ・子どもや年配の方でも乗降しやすい |
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デメリット |
・スライドドアがない(横開き)(※1)一部車種を除く ・フロア(床面)が高く、乗降が大変な場合がある |
・背が高く、カーブでは揺れやすい ・高速道路で横風の影響を受けやすい |
SUVのメリット・デメリット
SUVのメリットは、ミニバンと比べて安定性と走行性が高い傾向があることです。SUVならではの走りを求めた丈夫なボディーがその要因となります。走行性を考慮したサスペンション(足回り)の設定により、車体の傾き(ロール)が少なく、長距離ドライブでも運転手・同乗者ともに疲れにくいのが特徴です。
また、スタイリッシュな外観と包まれ感のある車内空間を兼ね備えているので、生活感が出過ぎず、実用的に乗れるクルマとしてバランスがよいでしょう。
一方デメリットとして、スライドドアがなくフロア(床面)が高いため、乗り降りの際に不便を感じる可能性があります。多くのSUVはヒンジドア(横開き)のため、狭い駐車場での子どもの乗り降りには注意が必要です。
ミニバンのメリット・デメリット
ミニバンのメリットは、車内空間の広さと利便性の高いスライドドアでしょう。天井が高く、車内での移動や着替えも容易です。さらに、スライドドアのため隣のクルマを気にせず開閉でき、電動(ハンズフリー機能付き)なら子どもを抱っこしたままでも乗り降りができます。
デメリットは、走行安定性です。箱型の形状により背が高く、横風の影響を受けやすいため、高速道路やカーブでふらつきを感じることもあるでしょう。

ファミリーカーとしてSUVを選ぶ際のチェックポイント
ファミリーカーとしてSUVを利用する場合は、家族構成を基準にボディーサイズや乗車定員など、快適性に影響を与える要素が重要です。具体的なチェックポイントは以下の4つが挙げられます。
- ボディーサイズ
- 乗車定員
- 荷室容量
- 後席環境
デザインや価格だけで選ぶと後悔につながる場合もあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

ボディーサイズ
ファミリーユースで重視すべきチェックポイントの1つ目として、ボディーサイズが挙げられます。
日本の道路事情や駐車場事情を考慮すると、全幅と最小回転半径が重要です。立体駐車場のパレットに収まる一般的なサイズは全幅1,850mm以下、狭い住宅街でもストレスなくすれ違いができるサイズ感としては全幅1,800mm以下を目安にするとよいでしょう。
SUVの中でも、全長4,700mm以下・全幅1,700mm以下・全高2,000mm以下という「5ナンバー」のサイズ条件に収まる車種もあります。一般的に「コンパクトSUV」と呼ばれ、「狭い住宅街の道をよく走る」「自宅の車庫が狭い」といった方におすすめです。
乗車定員
ファミリーカーを選ぶ際には、乗車定員も重要です。現在3人家族であっても、将来的に祖父母や子どもを乗せる機会が増える場合もあるでしょう。ほとんどのSUVは最大5人乗りで、4人家族までなら十分に快適です。
それ以上の人数を乗せようと思った場合、3列目が用意されているラージサイズのSUVが選択肢になります。急に大人数で乗車することになったときに役立ちますが、SUVの3列目はミニバンほど広くないため、実車での確認が必須です。

荷室容量
ファミリーカーとして選ぶときのチェックポイントは、荷室容量も挙げられます。ベビーカーやレジャー用品、部活の用具など、子どもがいると荷物は増えるでしょう。単純な容量(リットル)の大きさだけではなく、実際の奥行きや幅、スキー板やゴルフバッグといった長物を積む際には後席のシートアレンジも重要です。
また、開口部の高さやボディーと荷室の段差なども注目すべきポイントです。荷室の床や段差が低いほうが、重い荷物の積み下ろしが楽でしょう。
後席環境
ファミリーカーとして選ぶときのポイントには、後席環境も挙げられます。リクライニング機能やエアコンの温度調整機能、スマートフォンやタブレット端末を充電できるUSBポートの有無など、後席の装備も重視することで、家族全員が快適に移動できるでしょう。
また、チャイルドシートの設置のしやすさも大切です。2012年7月以降に発売されたクルマであれば、チャイルドシートを固定するための「ISOFIX」が義務化されています。しかし、クルマによってはISOFIXアンカーがカバーで隠れていることや、座面の奥深くに埋まっている場合もあります。
カーシェアリングやレンタカー、ディーラーなどで使い勝手を確認したほうがよいでしょう。

運転しやすく小回りが利くコンパクトSUVおすすめ3選
街乗りメインで、運転しやすいサイズ感を重視したい人におすすめの車種は以下の3台です。
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車種名 |
向いている人 |
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トヨタ ヤリスクロス HYBRID |
購入費を抑えたい人 |
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ホンダ 新型ヴェゼル e:HEV |
車内の広さを重視する人 |
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トヨタ ライズ |
運転のしやすいクルマを探している人 |
トヨタ ヤリスクロス HYBRID

高い燃費性能と取り回しのよさが魅力の一台です。価格も比較的手頃でありながら、先進安全装備も充実しています。
ホンダ 新型ヴェゼル e:HEV

クーペのような美しいフォルムと、センタータンクレイアウトによる広々とした車内が魅力です。特に後席の足元が広く、チャイルドシートを設置しても窮屈には感じないでしょう。後席を跳ね上げる「チップアップ機構」を使えば、ベビーカーの縦積みも可能です。
トヨタ ライズ

5ナンバーサイズに収まるコンパクトボディーながらも荷室が広く、床下収納も用意されています。最小回転半径4.9m~5.0mという軽自動車並みの小回りのよさを生かして、駅や保育園への送迎やスーパーへの買い出しなど、日常生活のオールラウンダーとして活躍してくれるでしょう。
積載性能が高くアウトドアにピッタリのSUVおすすめ3選
週末はキャンプやウインタースポーツなど、アクティブなライフスタイルを持つ家族にとってピッタリなミドルクラスSUVは以下の通りです。
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車種名 |
向いている人 |
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スバル クロストレック |
安全装備と駐車のしやすさを重視する人 |
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スバル フォレスター Advance |
雪道など走行性能を重視する人 |
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トヨタ RAV4 |
大容量の荷室を重視する人 |
スバル クロストレック

ステレオカメラに単眼カメラを加えた3眼構成の最新アイサイトを装備しています。交差点での右左折時に歩行者や自転車を検知するなど、安全性能にこだわるスバルならではの機能が詰まった一台です。
全高が1,575mm~1,580mm(ルーフレール装着車)で、多くの立体駐車場に対応しつつ、ルーフへのアクセスが容易なこともポイントです。ルーフキャリアに自転車やルーフボックスを積載する際、脚立なしでも手が届きやすい高さは、アクティブユーザーにとってメリットでしょう。
スバル フォレスター Advance

SUVながらも重心位置を低く抑えられる水平対向エンジンを搭載することで、SUV特有の腰高感を払拭した安定感のある乗り味が特徴です。
左右対称のパワートレイン配置による重量バランスのよさと、四輪の駆動力を緻密に制御するシステムは、雪道や泥道で信頼感を提供します。また、ピラー形状や窓の配置が最適化されており、死角が極めて少ないことも、ボディーサイズが大きいSUVにとってはうれしいポイントです。
トヨタ RAV4

「好きにまみれろ!」のキャッチコピー通り、タフなデザインと機能性が人気なSUVです。後席使用時で最大580リットル(VDA法)という大きな荷室容量に加えて、デッキボードの裏面が樹脂製になっており、泥汚れのついたギアや濡れたウェットスーツを気兼ねなく積める点も魅力です。
所有欲を満たす高級SUVおすすめ3選
移動手段としての機能を超え、所有すること自体がよろこびであり、家族のステータスとなるプレミアムSUVのおすすめは以下の3車種です。
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車種名 |
向いている人 |
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トヨタ クラウンスポーツ HYBRID |
高級感の中にスポーティーさを求める人 |
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マツダ CX-60 |
素直なハンドリングで運転を楽しみたい人 |
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レクサス 新型NX |
先進装備による快適な移動体験を求める人 |
トヨタ クラウンスポーツ HYBRID

日本の高級車の代名詞ともいえる「クラウン」初となるSUVモデルです。スポーティーで高級感あるデザインながらも、荷室は後席利用時で約350リットル~400リットルと実用車としても使える器用さを併せ持ちます。
走行速度に合わせて後輪の向きを変えるシステムにより、最小回転半径はコンパクトカー並みの5.4mを実現します。大柄なボディーを感じさせない軽快な取り回しは、都市部での運転ストレスを解消してくれるでしょう。
マツダ CX-60

前輪駆動が主流の昨今のSUVとは異なり、素直なハンドリングが特徴の後輪駆動を採用したドライバビリティにこだわったSUVです。「運転手」になりがちな家族旅行のドライバーを、「パイロット」へと変えるポテンシャルを持った一台です。
レクサス 新型NX

次世代レクサスの先陣を切るモデルです。デザイン、走り、先進技術のすべてが刷新されています。操る楽しさと直感的な操作を両立したコックピットは、ドライバーが運転に集中できる環境を提供し、結果として安全運転に寄与します。
憧れのSUVをカーシェアリングで乗るべき3つの理由
ここまで魅力的なSUVを紹介してきましたが、車両本体価格や維持費の高騰、ライフスタイルの変化に伴うクルマの買い替え頻度などを考慮すると、後悔のないクルマ選びが必須条件ともいえます。もしくはあえて「所有しない」という選択肢も十分に考えられるかもしれません。SUVの購入前に存分に体感する、もしくは所有せずにその魅力を味わう方法として、カーシェアリングによる都度の利用が挙げられます。
カーシェアリングとは、会員間でクルマを共同で利用するサービスのことです。インターネットやアプリから必要な時間分だけ、利用したい車種を指定して予約し、無人で受け渡しを行います。カーシェアリングでSUVに乗ることをおすすめする理由として、購入検討中にじっくりと試し乗りできることや、シチュエーションに合わせてクルマを使い分けられる点が挙げられます。
購入前にじっくりテストできるから
購入を検討しているクルマの乗り心地を自身の生活の中で十分に試せることは、カーシェアリングサービスをおすすめする理由の1つです。
ディーラーでの短時間の試乗では、実生活の使い勝手がわかりにくいでしょう。自宅の車庫入れ、いつものスーパーでの駐車、子どもの送迎ルートでの取り回しなど、普段の環境で使用感が把握できます。
後席の子どもが車酔いしないか、パートナーが運転を怖がらないか、チャイルドシートの着脱はスムーズかといった生活に根差した視点で数時間~数日かけて確認することで、高額な買い物で失敗するリスクを減らせます。
維持費を気にせずに済むから
利用料金が使った分だけしか発生しないのも、SUVを購入せずにカーシェアリングを利用するのがおすすめである理由です。駐車場代、税金、保険、車検代といったクルマの利用頻度にかかわらず発生する固定費を負担する必要がありません。
利用頻度が週末のみであれば、カーシェアリングのほうがクルマにかかるコストは安く済ませられる場合もあるでしょう。
利用シーンに合わせたいいとこ取りが可能だから
乗りたいクルマをその都度選べて利用できることもカーシェアリングをおすすめする理由です。
狭い路地へのお迎えにはコンパクトカー、家族全員でのレジャーやキャンプにはSUVやミニバン、記念日のドライブやディナーにはクーペや輸入車といった具合に、TPOに合わせてクルマを乗り換えられます。これは、マイカーでは難しいクルマの楽しみ方でしょう。

家族の思い出作りはSUV!まずは近所のステーションを探してみよう
スタイリッシュで高い安心感、疲れにくい走り、そして「家族で乗っていて楽しい」という高揚感は、SUVならではの価値です。いきなり購入に踏み切るのが不安な方は、まずはカーシェアリングでSUVの魅力を体験してみてはいかがでしょうか?週末のドライブが、単なる移動ではなく、家族の大切なイベントに変わるはずですよ。
三井のカーシェアーズなら、これまでに紹介したSUVはもちろん、コンパクトカーからスポーツカーまで多種多様な車種をご用意しています。週末の買い物や家族でのドライブ、大切な人とのひとときまで、ご利用シーンに合わせてピッタリな一台が見つかるでしょう。
ぜひ三井のカーシェアーズで、さまざまなクルマを試してみませんか?
※1:一部車種を除く。
※記事内容は公開時のものです。変更になる場合があります。
監修者:山城 利公(やましろ としまさ)
さまざまなカテゴリーのクルマを独自のスタンスで試乗評価。交通インフラ、物流業界の構造、安全運転教育など社会課題にも精通、モビリティ社会の未来に貢献している。物流のプロとして200万km(地球50周以上)無事故走行の実績を持つ。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員









