連休の「渋滞」クルマの専門家はどうしてる? モータージャーナリストが解説!

社会人でも大型連休が取りやすいゴールデンウイーク(GW)。今から行楽や旅行の計画を立て、待ち遠しく感じている人も少なくないはず。

2026年のGWのメインは、52()6()5連休ですが、429()の「昭和の日」から430()51日()の有給休暇の取得が可能な人ならば、最大8連休とすることも可能に。

ネクスコ東日本の発表による全国のGW渋滞予測の最長は、5月2日の5時頃、中央道・下りの相模湖IC付近で、45kmとしています。

休日が飛び石となる前半と連休の後半に分かれることから、30km以上の渋滞は減少するものの、10km以上の渋滞が拡大。結果として、渋滞回数の予想は、昨年よりも増加すると分析しているようです。

しかし、燃料高も続く今、無駄な渋滞は避けたいところ。今回は、渋滞の回避や渋滞時の対応について紹介します。

<この記事の執筆者>
大音 安弘(おおと やすひろ)

1980年生まれ、埼玉県出身。クルマ好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者に転身。その後、独立し自動車ライターへ。原稿では、自動車の「今」を分かりやすく伝えられように心がけている。愛車はスバルWRX STI(VAB)、ポルシェ911(996)、BMW Z4(E85)、VWボーラで趣味は、中古車検索と洗車。日本自動車ジャーナリスト協会会員。

スマホのナビアプリを使って渋滞時間を避ける

筆者はモータージャーナリストという仕事柄、クルマでの移動が多いため、日頃から渋滞を避けるべく、工事や渋滞などの道路情報を欠かさずチェックしています。しかし、それでも事故や故障車などの突発的な影響による渋滞は避けられないものです。

モータージャーナリストは遠方や早朝からの取材も多い(筆者撮影)

最も簡単な渋滞回避法は、渋滞する時間を避けること。例えば、平日ならば、通勤・通学の時間帯を避けると、概ね通常通りの移動時間で目的地に到着できます。

一方、週末や大型連休では、朝や夕方が混雑しやすい傾向に。そこで活用してほしいのが、スマホの各種ナビアプリです。

ナビアプリを使ってスケジュールを立てる

ナビアプリは、多くのユーザーから集めたビッグデータを生かし、リアルタイムの道路状況を反映した到着予測時間を教えてくれます。また事前に出発や到着の予定時間を入力すると、指定した時間帯による通常時と混雑時の移動時間を予測表示してくれる機能も備えています。

渋滞情報や渋滞予測を加味してルートや到着予測時間を出してくれるのがナビアプリの強み

筆者の場合は、無料で使えるGoogleマップを利用していて、仕事などで到着時間を厳守したい場合は、渋滞等を考慮した最大時間をもとに出発時間を決定しています。

そして、当日の出発時間には、再度スマホナビで目的地到着時間を確認。最大時間よりも早く到着できると分かれば、出発時間を遅らせるなどの工夫をし、時間の無駄を減らしています。

ただし、不慣れな地域の場合は、到着目標時間よりも、30分以上から1時間未満の余裕を持って出かけます。地域特有の混雑するエリアが含まれている可能性があるためです。また、ナビの到着予測時間には、休憩が含まれないこともお忘れなく。あらかじめ、休憩時間を含めたゆとりあるスケジュールを組むようにしましょう。

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高速道路の走行中は早めのトイレ休憩を!

もちろん、ゆとりをもって出発しても、渋滞に遭遇することもあります。その場合は、早めにトイレ休憩をとるようにしています。

カーナビのハイウェイモードで、先の渋滞が表示されていて手前にパーキングエリア(PA)やサービスエリア(SA)がある場合は、早めに立ち寄っておくといいでしょう。渋滞中は、簡単にクルマを停車できないだけでなく、その区間のPAやSAも満車が予想されるからです。

大型連休中は入場する車列で渋滞することも...

特に同乗者がいる場合は、特に重要。相手が言い出しにくく、我慢しているケースもありますし、ギリギリまで教えてくれない子どももいます。

もしものときに備えて、携帯トイレを愛車に常備しておくのもベター。ただし、使いにくい状況も多いでしょうから、非常手段を使うよりも、早めのトイレ休憩を心掛けることが大切です。

また渋滞中に、眠気や疲れ、のどの痛みを感じることもありますから、主に水を中心とした飲み物、ナッツなどの片手で簡単に食べられる固めの食品、のど飴などを持ち込むようにしています。固めの食べ物を噛む行為は、意識をはっきりさせますし、小腹も満たしてくれます。ただし、せんべいなど散らかりやすいものは避けた方が良いでしょう。

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ICやJCT、SA/PAへは早めの車線変更が◎

高速道路では、運転も早めの行動を。それは速度を上げることではなく、利用するインターチェンジ(IC)やジャンクション(JCT)、休憩のPAやSAなどの表示が出た場合、早めに左側車線へと移ること

工事や事故処理などによる車線規制の表示が現れた場合も、スムーズに合流できるタイミングで規制外の車線を走るようにしましょう。車線が減少する直前に入ろうとするクルマも多いため、付近が混雑するからです。いずれの場合も、交通量が多い時は、意識的に早めの車線変更を心掛けましょう。

ICやJCT、SA/PAへの分岐は直前だと入れないことも。早めに車線変更をしておこう

「少しでも早く」と、できるだけ空いている道を走ろうとする人がいますが、多少急いだところで、到着時間は大きくは変わらず、事故や交通違反のリスクが増すだけ。割り込みする車両がいても、気にせず走る平常心を大切にしましょう。

日頃から荒い運転をしている人は、いつか交通違反で検挙されるもの。実際、筆者も無謀な追い越しを繰り返していたクルマが、覆面パトカーに検挙されるところを目撃したことがあります。

>>>【運転の苦手克服】ETCゲートの入り方から合流や車線変更まで、高速道路の「怖い」を解消するポイント81

通常の走行は「左車線以外」がおすすめ

無駄な渋滞に巻き込まれないため、3車線以上の道路の場合は、中央車線の走行がおすすめ。前方のICJCTが渋滞の原因である場合にいい選択となります。2車線の場合は、追い越し車線も有効に活用しましょう。

例えば、走行車線側だけ流れが悪く、進行方向に、ICSAなどの分岐点がある場合は、それらを利用する車両による渋滞が考えられるからです。もちろん、追い越し車線を走行し続けると、交通違反となりますので、その点は注意が必要です。

どの車線が早いか論争はよく起きるが、おすすめは中央車線

早朝や深夜の時間帯は、一般道の活用もおすすめです。早朝・深夜の一般道は渋滞の発生がほとんどないので、予想よりもスムーズに目的地に到着できます。これらは、安全運転でも、意識して走ることで時短に繋がる一例といえるでしょう。

ただし、夜間の一般道は、暗い道も多く、歩行者や自転車、動物が不意に現れることもあるので要注意。また、近年は大型トラックの利用も増えているので、車間距離などにも配慮が必要です。

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裏技は「車載とスマホ」のナビ併用

裏技として、筆者ができるだけ目的地に遅れたくない場合に使うのが、ナビの併用。つまり、車載カーナビとスマホナビの両方に目的地を設定することです。

移動中は、両方から同じような案内をされるので、ちょっとうるさいというデメリットはありますが、それでも併用するのは、車載カーナビとスマホナビでは特徴が異なるため。例えばカーナビは、主要道路中心のルート案内を行いますが、Googleマップでは、裏道も積極的に使う傾向にあります。

時間優先ならば、スマホナビが一歩リード。しかし、車載カーナビの強みは、周辺や高速道路の情報の多さに加え、自動車が通りやすい道を優先して選択することにあります。

車載ナビとスマホナビの特性を活用することも

筆者も渋滞時に、スマホナビを信じすぎて、想定外の道を進むことになり、「トイレ休憩が取れない」「走行に気を遣うような道に案内された」「住宅地の渋滞に加わってしまった」などのトラブルを経験しています。

つまり、最適なルートを判断するために、それぞれのナビの強みを生かしてルートを決定しているということです。

渋滞時のルート回避は、スマホナビのほうが優秀。そこで、スマホ上で予定ルートを確認し、問題ないようならば、スマホの指示に従います。もし、ルートが複雑すぎるや細い道を通りそうなど、案内に不安を感じた場合は、カーナビを頼りにすればよいというわけです。

また、車載カーナビはスマホナビとは異なり、GPSだけでなく車両から車速情報なども得ているため、トンネル内や悪天時などでも位置を見失わないのも心強いところ。

特に首都高速のトンネルが多い区間では、正確に下車したいJCTICを知ることができます。また、休憩スポットの情報をしっかりと表示してくれるのも魅力です。※スマホナビによっては、高速表示モードが用意されています。

前日の夜に出発すればたっぷり遊べる!

大型連休や行楽日和の週末などで遠方に出向く際の裏技としては、前夜の移動がおすすめです。

混雑や渋滞が少ない夜間に出発するのもひとつの手

早朝などと比べて混雑するケースが少ないだけでなく、早い時間に目的地へたどり着けるため、着いてから休憩をとっても、休日を最大限楽しむことができます。

近年は、道の駅などの休憩スポットも充実。さらに夜間営業や仮眠ができる温泉施設もあり、宿泊よりもずっとリーズナブルですから、それらの活用も良いでしょう。ただし、車中泊をする場合は、季節によっては、車内の気温が非常に低下するので、防寒対策が重要となります。

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心と時間のゆとりを持って

クルマの運転で大切なのは、心と時間のゆとり。運転は、自分だけの問題だけでなく、同乗者や周囲の人たちの安全も担うことになります。

渋滞中は、運転動作は少なくなりますが、発進と停車を繰り返すため、緊張は増し、疲れも溜まります。事故は、ほんの一瞬の判断ミスで起こるもの、そのことを忘れずに。だからこそ、道路には、多くの休憩スポットが整備されているわけです。

みんなの幸せのためにも、くれぐれも安全運転でドライブを楽しみましょう!

文:大音 安弘
編集:木谷 宗義/type-e

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