車って必要?所有するメリット・デメリットを解説
自分の車を所有すると、生活の質や利便性が向上する反面、さまざまな費用や手間がかかります。この記事では、車を所有するメリットやデメリット、所有せずに車を利用する方法について詳しく解説します。
車を所有するメリット
クルマ(自家用車)を所有するメリットは、生活の質や利便性が向上することです。具体的には以下の通りです。
- 行動範囲が広がり、時短にもつながる
- 送迎や重いものを運ぶときに活躍する
- 大人数での移動では移動費削減にもなる
- 緊急時にすぐ移動できる
- 移動が快適になる
- 車種やグレード、オプションの選択を自分好みにできる

行動範囲が広がり、時短にもつながる
クルマを所有する大きなメリットは、行動範囲が広がることです。クルマがあれば移動の自由度が上がり、電車やバスなどの公共交通機関では行きにくい場所にも気軽に足を運べます。そのため、休日のキャンプや釣り、ゴルフなどの趣味でも大活躍するでしょう。
また、公共交通機関での通勤や通学は、家から駅、バス停への移動や乗り換えが手間に感じることもあります。しかし、クルマがあれば駐車場から目的地まで最短でアクセスできるうえに、いつでもすぐに乗れるため、時間を有効活用できる場合があります。
送迎や重いものを運ぶときに活躍する
クルマを所有していると、送迎もかんたんに行えます。例えば、子どもが夜に1人で習い事に行く場合でも、クルマがあれば目的地まで安心して送り迎えできます。
また、近くのスーパーマーケットやコンビニエンスストアでの買い物は徒歩や自転車でも可能ですが、遠いショッピングモールへ行くときや、家具などの重いものを購入する際にはクルマが非常に便利です。現在はネットショッピングを利用して、購入したものを配送してもらうこともできますが、商品を実際に見て確かめたいときにはクルマが役立ちます。
大人数での移動では移動費削減にもなる
公共交通機関と比べて、クルマでの移動のほうが移動費用を抑えられるケースがあります。特に大人数で移動する場合は、クルマを利用すると移動費用を節約しやすいでしょう。公共交通機関では一人ひとりに運賃がかかる一方、クルマは燃料費であるガソリン代とETC料金、駐車料金を乗車人数で案分できます。そのため、常にクルマのほうが安いとは限りませんが、複数人での長距離の移動ならクルマを使うほうが安いケースが多いといえます。

緊急時にすぐ移動できる
緊急時もクルマがあると便利です。具体的には、夜中に病院へ行かなければならない場合や、急な雨で家族を迎えに行く場合が挙げられます。けがや病気の際には公共交通機関での移動が負担になることもありますが、クルマがあれば時間帯を問わず自分の都合で目的地まで迅速に移動できます。
移動が快適になる
移動中の人混みや複数回の乗り換え、気温、天候などのストレスはクルマで解消できます。家族に子どもや足腰の弱いシニアがいても、周りに気を使わず快適に移動することが可能です。また、クルマの中はプライベートな空間でもあり、1人でゆっくりと趣味に没頭する際のよきパートナーにもなってくれるでしょう。
車種やグレード、オプションの選択を自分好みにできる
車種やボディーカラー、グレード、装着したいアクセサリー などが自由に選べて、自分好みの仕様に仕上げられるのもクルマを所有していることならではのメリットです。
車を所有するデメリット
クルマを所有するデメリットは主に以下の3つがあります。クルマを持つとさまざまな費用や手間を負担する必要が生じます。
- 高額な初期費用がかかる
- 継続的に維持費がかかる
- 維持するための手間がかかる
1つずつ見ていきましょう。
高額な初期費用がかかる
クルマを所有するデメリットとして、車両本体価格や税金、諸費用などの初期費用がかかることが挙げられます。近年、性能向上や安全機能の装備、材料費の高騰など複数の要因によってクルマの開発費は増加しているため、多くの車種で単価が上昇傾向にあります。また、本体の価格に加えて自動車税や軽自動車税、自動車重量税などの税金を納めなければなりません。さらに、登録費用、納車費用、車庫証明費用、検査登録手続き費用といった諸費用もかかることに注意しましょう。
継続的に維持費がかかる
クルマを所有するためには、税金や保険料、整備・メンテナンス費用などの維持費がかかることもデメリットの1つです。税金として自動車税や軽自動車税、自動車重量税などが発生し、保険料としては自賠責保険や任意保険を定期的に支払う必要があります。また、整備・メンテナンス費用として挙げられるのは車検代やオイル代、タイヤ代、修理代などです。ガソリン代や駐車場代についても、必要に応じて自分で負担することになります。

維持するための手間がかかる
クルマを所有すると、安全で快適な走行を維持するための手間がかかるというデメリットもあります。納税や車検の際には費用だけでなく、手続きの手間もかかります。「法定12か月点検」や「法定24か月点検」、および車検を受ける際など、その都度自分で手続きを行わなければなりません。
車を持たないのは賢い?自家用車以外の選択肢
上記で示したように、生活の中に自分のクルマがあると多くの恩恵を受けられます。しかし、同時に大きな費用や手間がかかるため、所有者の負担も大きくなりがちです。そこで、ここではクルマを所有せずに利用する方法を3つご紹介します。
- カーリース
- レンタカー
- カーシェアリング
三井のカーシェアーズでは、利用時間や走行距離に応じて自動で最安料金が適用され、予約・利用時間が6時間以内の場合は距離料金が0円になります。クルマの利用頻度が低い人や、利用時間が短い人におすすめです。ぜひ一度ご検討ください。
カーリースのメリットとデメリット
カーリースのメリットは、高額な初期費用を支払わずにクルマに乗れることです。カーリースとは、月々の定額料金を支払うことで一定期間クルマに乗れるサービスです。この料金にはクルマの本体価格はもちろん、税金やメンテナンス費用も含まれている場合が多く、費用を抑えてクルマに乗れます。
ただし、カーリースは数年単位の長期契約が一般的で、中途解約すると違約金が発生することもあるので注意が必要です。また、契約満了時に残価精算が必要で、その際に高額な費用を請求される可能性があります。加えて、カーリースでは走行距離に制限が設けられていることも多く、ガソリン代や駐車場代も自分で支払わなければならない点に気を付けましょう。
カーリースは、長期間にわたってクルマを利用したい人やクルマに関する出費を一定に抑えたい人におすすめです。
レンタカーのメリットとデメリット
レンタカーも、初期費用をかけずにクルマを利用できることがメリットの1つです。レンタカーは時間単位だけでなく、日数単位や月単位でのレンタルも可能です。店舗と駐車場が一体になっているため、借りられる場所は少ないものの、乗り捨てが可能でクルマでの長期旅行に適しています。
ただし、レンタルできる時間帯は店舗の営業時間内に限られます。早朝や深夜の手続きは基本的にできないことに注意しましょう。
レンタカーは1日~数週間単位でクルマを借りたい人や、片道で利用したい人におすすめです。

カーシェアリングのメリットとデメリット
カーシェアリングの大きなメリットは、クルマを借りたいと考えてから実際に乗車できるまでの早さです。初めての利用には会員登録が必要ですが、インターネットで手続きが完結する会社であれば、初回からホームページやアプリでクルマを借りて、近くのステーションから乗ることもできます。また、24時間いつでもクルマの予約、利用ができる点もカーシェアリングならではのメリットです。(※1)
高額な初期費用や維持費、メンテナンスの手間がかからず、ガソリン代も利用料金に含まれます。さらに、カーシェアリングのステーションはレンタカーの店舗と比べて数が多いため、クルマに乗るまでの移動距離も短く、比較的手軽にクルマを借りられるでしょう。
ただし、利用者の多いステーションでは予約を取りにくいことがあり、長時間の走行では割高になるケースもあります。
カーリース、レンタカー、カーシェアリングのそれぞれの特徴と、どのような人におすすめかを以下の表でまとめました。
|
比較項目 |
カーリース |
レンタカー |
カーシェアリング |
|
特徴 |
長期契約が一般的 毎月の支払額が同じ |
長時間のレンタルが可能 乗り捨てができる |
分単位の利用が可能 PCやスマホから予約できる |
|
おすすめな人 |
長期間で利用したい人 支払いを一定にしたい人 |
1日~数週間単位で利用したい人 旅行でクルマ移動をしたい人 |
一度の乗車時間が短い人 利用頻度が低い人 |
カーリース、レンタカー、カーシェアリングのそれぞれの特徴を理解して、自分に合ったサービスを選びましょう。
現代でカーシェアリングが魅力的な理由
ここまでクルマを所有するメリットやデメリット、それを踏まえたうえでの自家用車以外の選択肢について説明してきました。クルマを所有する予定はないけれど、必要なときにだけ気軽に利用したいという人にはカーシェアリングがおすすめです。
最近は自家用車を持たずにカーシェアリングを利用して、その都度クルマを借りる人が増えています。実際に、カーシェアリングの会員数は2011年から2024年まで常に増加傾向にある(※2)一方で、1世帯あたりのクルマの保有率は2014年から2024年まで減少傾向にあります(※3)。
三井のカーシェアーズでは、日常の買い物からレジャーまで、さまざまな用途で使える幅広いクルマを取り揃えております。クルマを利用したいものの金銭的な負担が不安な方、普段はそれほど使わなくても土日のドライブや遠出をよくする方は、ぜひ一度ご検討ください。
※1:ステーションによっては、異なる場合もございます。
※2出典:「わが国のカーシェアリング車両台数と会員数の推移」、公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団
https://www.ecomo.or.jp/environment/carshare/carshare_graph2024.3.html
(最終確認日:2025年8月25日)
※3出典:「1世帯当たり1.016台に─自家用乗用車(登録車と軽自動車)の世帯当たり普及台数─」一般財団法人自動車検査登録情報協会
https://airia.or.jp/publish/file/v19mrm0000000nk7-att/kenbetsu2024.pdf
(最終確認日:2025年8月25日)
監修者:西川 昇吾(にしかわ しょうご)
1997年生まれ、大学時代から自動車ライターとしての活動をスタートさせる。現在は新車情報のほか、自動車に関するアイテムや文化、新技術や新サービス、カスタマイズやアフターパーツの取材記事など幅広い分野で執筆している。それぞれのユーザー、購入検討者目線を意識した記事執筆を行っている。









