クルマを手放すと節約になるの?メリットとデメリットを解説
所有しているクルマを手放すことで維持費や保険料を節約できます。しかし、メリットだけでなく、生活の不便さを懸念する方もいるでしょう。今回の記事では、クルマを手放したことによるメリットやリスク、代替手段について詳しく解説します。
クルマを手放すことで得られる節約効果
クルマにかかる諸費用は、多くの人がクルマを売却する理由の一つです。クルマを維持するには、税金や保険料、車検代、駐車場代、ガソリン代など、さまざまな費用がかかります。以下はクルマにかかる諸費用のまとめ表ですので、ぜひご活用ください。
|
項目 |
支払い頻度 |
|
自動車税(種別割)/軽自動車税(種別割) |
毎年 |
|
任意保険料 |
毎月や毎年(契約により異なる) |
|
定期点検費用 |
毎年 |
|
車検代(自動車重量税と自賠責保険を含む) |
2年ごと(新車は3年) |
|
駐車場代 |
月極は毎月、コインパーキングは都度 |
|
ガソリン代 |
都度 |
今回はクルマを手放すと節約できる以下の3つの費用を紹介します。
- 保険料
- 駐車場代
-
維持費・メンテナンス費用
それぞれの節約効果について詳しく見ていきましょう。

保険料
クルマを手放せば保険料の支払いがなくなるため、節約になります。クルマを所有している限り、自動車保険への加入は欠かせません。保険料は、年齢や等級、車種、運転歴によって異なりますが、一般的に年間数万円~十数万円の出費となるケースが多いです。浮いたお金を趣味や旅行、自己投資など、自分の好きなことに使えるのは魅力の一つでしょう。
駐車場代
駐車場代も、クルマを所有するうえで見逃せない出費の一つです。特に自宅に駐車スペースがない場合は、近隣で月極駐車場を契約する必要があります。都心の主要エリアでは月額20,000円~30,000円を超えることも珍しくなく、年間で考えるとかなりの金額です。
クルマを手放せば駐車場代も不要になり、まとまった節約につながります。さらに、「月極駐車場を探す」「空きを確認する」「更新手続きをする」といった手間から解放されることも、負担軽減につながるでしょう。
維持費・メンテナンス費用
クルマを所有していると、ガソリン代以外にもさまざまな維持費が発生します。例えば、継続的にかかる自動車税や車検代、オイルやタイヤを交換するときのメンテナンス費用は、年間で見れば大きな金額になります。
クルマの利用頻度が低くても発生する費用があるため、積み重なると家計への負担は無視できません。クルマを手放せば、こうした定期的な出費が不要になり、その分を生活費などに割り振ることができます。
節約目的以外でクルマを手放す理由
近年、クルマを手放す人が増えていると耳にすることがありますが、一概にそうともいえません。ただし、そういわれるのには私たちの住環境の変化が関係していると考えられます。節約目的以外でクルマを手放す人が増えているといわれる主な理由として、以下の3つが挙げられます。
- ライフスタイルが変化したから
- 環境に配慮するようになったから
- メンテナンスの手間がかかるから
それぞれの理由やタイミングについて、詳しく見ていきましょう。

ライフスタイルが変化したから
ライフスタイルの変化もクルマを手放す理由になります。例えば、転勤や引越しで住まいが都心部に変わった場合、公共交通機関が整っているとクルマを利用する機会は減る可能性があります。
また、食料品や日用品がそろうコンビニやスーパーなどが徒歩圏内にあると、クルマではなく、徒歩や自転車での移動が増えるかもしれません。このようなライフスタイルの変化も、クルマを手放すきっかけの一つになるでしょう。
環境に配慮するようになったから
環境への配慮を理由にクルマを手放す人もいます。クルマを利用する代わりに公共交通機関や自転車などを利用すれば、二酸化炭素の削減にもつながるためです。
また、新車購入から13年が経過すると、クルマの排出ガスが地球温暖化などに悪影響を与えるという政府の見解から自動車税が高く設定されています。そのため、維持費がよりかかると感じる人もいます。このように、新車登録から年数がたったクルマを所有している際は、税金の値上がりが理由で手放すケースがあります。
メンテナンスの手間がかかるから
クルマのメンテナンスには、時間や手間がかかります。快適に走行するためのメンテナンスには、タイヤチェックやエンジンオイルの交換、洗車など、さまざまな手入れが必要です。
クルマの利用頻度が低くてもメンテナンスは必要なため、割に合わないと感じる方もいるでしょう。クルマを手放せばこのような手間がなくなるため、時間や費用の無駄を省きたいと考えたタイミングで手放すことがあります。
節約のためにクルマを手放したらどうなる?リスク2つ
クルマを手放して後悔する理由として、「移動の不便さ」や「緊急時の対応が難しくなること」が挙げられます。特に、通勤や買い物など日常の移動手段が限られることや、病気・けがなどの急なトラブルに対応しにくくなる点には注意が必要です。ここでは、それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。

移動時に不便
公共交通機関が充実していない地域では、節約を理由にクルマを手放すと移動に不便を感じる場面が増える可能性があります。例えば、電車やバスが希望する時間に運行していない場合は、タクシーや自転車、徒歩での移動を余儀なくされることもあるでしょう。
特に、近くにスーパーや駅がない場所に住んでいる人にとっては、買い物や通勤・通学など、日常の移動にクルマが欠かせないケースもあります。そのため、クルマを手放すことで生活に支障が出る可能性があることを事前にしっかりと考慮しておく必要があります。
緊急時の対応が難しい
クルマを手放してしまうと、病気やけがをしたときなど、緊急時の対応が難しい場合もあります。例えば、急病人や歩くのも困難なけが人を連れていく際、クルマが利用できないと不便を感じることもあるでしょう。
クルマを手放した人は、カーシェアリングサービスに会員登録しておくのがおすすめです。緊急時は自家用車ほど臨機応変に対応できるわけではありませんが、事前に会員登録を済ませておけば、比較的スムーズに利用できるでしょう。登録と合わせて、ステーションの場所も同時に把握しておくと、すぐに利用を開始できます。
節約でクルマを手放す場合の代替案2つ
節約でクルマを手放す際には、自身に合った自家用車以外の移動手段を検討することが重要です。代替案は主に以下の2つです。
- 公共交通機関や自転車の活用
- カーシェアリング
それぞれ詳しく解説していきます。
公共交通機関や自転車の活用
日常的な通勤・通学や買い物など、ほとんどの移動は電車やバスといった公共交通機関を用いる方法でカバーできます。特に都市部では時刻通りに運行され、経路の選択肢も豊富なため、 クルマよりも効率的なケースが多いでしょう。
また、自宅の最寄り駅までや近所での買い物など、あと少しの距離の移動には自転車が最適です。坂道が多い地域や少し長めの距離を移動したい場合は、電動アシスト自転車を利用すれば、体力の負担も少なく済みます。
カーシェアリング
カーシェアリングは、クルマが必要なときだけ手軽に借りられるサービスであるため、節約を理由にクルマを手放した人におすすめです。最短30分から利用でき、長時間利用はパック料金の適用もあります。そのため、日常の買い物や送迎、休日のレジャーまで、利用者の都合に合わせて必要なときに必要なだけクルマを使えます。
スマートフォンから手軽に予約でき、利用料金にガソリン代や保険料が含まれているプランも多いため、経済的な負担を抑えながらクルマを使えるでしょう。

節約でクルマを手放すなら三井のカーシェアーズを検討しよう!
普段クルマの利用が少なく、公共交通機関の利用がしやすい環境で生活しているなら、クルマを手放すことは、浮いたお金を自分の好きなことに使えるため、メリットの一つといえるでしょう。
ただし、いざ手放すと急にクルマが必要になった際に利用できず、不便に感じることもあるでしょう。そんなときのために、カーシェアリングサービスの利用を検討しておくのがおすすめです。
三井のカーシェアーズは、24時間いつでも予約可能で、最短30分から10分単位で利用できます。さらに、豊富な車種を用意しているため、目的に合わせてクルマを選べるのもうれしいポイントです。クルマを手放したい方、クルマを手放す予定がある方は、ぜひ三井のカーシェアーズでカーシェアリングを始めてみてはいかがでしょうか。
監修者:西川 昇吾(にしかわ しょうご)
1997年生まれ、大学時代から自動車ライターとしての活動をスタートさせる。現在は新車情報のほか、自動車に関するアイテムや文化、新技術や新サービス、カスタマイズやアフターパーツの取材記事など幅広い分野で執筆している。それぞれのユーザー、購入検討者目線を意識した記事執筆を行っている。









