小さな油断が大事故に。豪雨の中で"命を守る"ための「10のポイント」! "冠水路"進入など「絶対NG」な行動と安全対策
9月は秋雨前線の停滞や台風の接近など、一年を通しても特に大雨に見舞われやすい季節です。
2026年8月に発生し、各地に甚大な被害をもたらした「令和8年8月千葉豪雨」の記憶も新しく、局地的な豪雨やゲリラ雷雨はドライバーにとって決して他人事ではありません。
このような悪天候や豪雨の際は、「そもそも運転をしない」ことが命を守る最善の対策です。しかし、仕事や外せない用事などで、やむを得ず運転しなければならない場面もあるでしょう。
もしも、豪雨の中、ハンドルを握らなければならないとき、ドライバーはどのような点に注意するべきなのでしょうか。今回は、直近の千葉豪雨の教訓も踏まえ、秋雨や台風シーズンに安全に目的地へたどり着くために絶対に知っておきたい「10のポイント」をご紹介します。
秋雨・台風シーズンの運転で注意するべき10のポイント
1.速度を十分に落とす(ハイドロプレーニング現象に注意)
雨の日の運転で最も恐ろしいのが「ハイドロプレーニング現象」です。これはタイヤと路面の間に水の膜が入り込み、クルマが水上スキーのように滑ってコントロールを完全に失ってしまう現象のこと。

一度発生するとハンドルもブレーキも全く効かなくなり、大事故に直結します。これを防ぐためには、とにかく「速度を十分に落とす」ことが鉄則。晴天時と同じ感覚で走るのは絶対にやめましょう。
2.車間距離を普段の2倍以上確保する
雨天時は路面が滑りやすくなっているため、ブレーキを踏んでからクルマが完全に停止するまでの制動距離が晴天時の約1.5倍に延びると言われています。そのため、前のクルマが急ブレーキを踏むと、追突してしまうリスクが非常に高まります。
車間距離は晴天時の2倍以上を意識して、前方のクルマとの距離にしっかり余裕を持たせることが重要です。心と車間距離に余裕を持つことが、事故の防止につながります。
3.早めにライトを点灯する(オートライト車でも手動点灯する)
雨の日は昼間でも周囲が薄暗くなり、視界が極端に悪化します。自車の存在を周囲のクルマや歩行者にいち早く知らせるために、早めのヘッドライト点灯が必須です。

最近のクルマは周囲の明るさに応じて自動点灯するオートライトが主流ですが、雨や霧による視界不良時にはセンサーが十分に反応しきれないことがあります。悪天候時はオートライトに頼りきらず、必要に応じて手動でライトを点灯しましょう。
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4.冠水した道路には進入しない(アンダーパス注意)
ゲリラ雷雨や台風の際、特に警戒したいのが道路の冠水です。中でも、周囲より低くなっている立体交差のアンダーパスは、短時間で水が溜まり、水深が数メートルに達することもあります。

令和8年8月の千葉豪雨では、わずか数十分でアンダーパスが水没し、車両が立ち往生する事態が相次ぎました。少しでも水が溜まっていると感じたら、決して無理に進入してはいけません。クルマはマフラーから水が入るとエンジンが停止します。危険を感じたら引き返し、迂回する判断が大切です。
5.ワイパー・デフロスターを適切に使用する(視界確保)
激しい雨の中では、いかにクリアな視界を確保するかが重要になります。
雨量に合わせてワイパーの速度を適切に調節しましょう。また、雨の日は車内外の温度差や湿気によって、フロントガラスや窓ガラスが内側から曇りやすくなります。曇りを感じたらすぐにエアコン(A/C)をオンにし、「デフロスター(フロントガラスの曇り止め)」や「デフォッガー(リアガラスの曇り止め)」を活用して良好な視界を確保してください。
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6.急な操作を避ける(スリップなどを避ける)
「急発進」「急ブレーキ」「急ハンドル」といった、いわゆる「急」のつく操作は、雨天時にスリップを招く大きな要因です。滑りやすい濡れた路面で急激な力が加わると、タイヤのグリップ力は一瞬で限界を超えてしまいます。
アクセルはじわっと踏み込み、ブレーキも早めにゆっくりとかけるなど、すべての操作において「ふんわり・じわっと」を心がけた丁寧な運転が求められます。
7.大型車・対向車の水しぶきに注意
雨の日の高速道路や幹線道路では、トラックなどの大型車とすれ違う際や追い越される際、巻き上げられる「水しぶき(水煙)」に注意が必要です。
大量の水をフロントガラスに浴びると、数秒間にわたって前方の視界が遮られ、非常に危険です。大型車が近づいてきたらワイパーの速度を一時的に上げるなどして視界の確保に努め、慌てて急ブレーキを踏まないよう心の準備をしておきましょう。

8.自車の水しぶきに注意(バイクや歩行者にかけないように)
周囲への配慮も重要なポイントです。
道路脇にできた水たまりを勢いよく通過すると、跳ね上げた泥水が歩道にいる歩行者や自転車、バイクに思い切りかかってしまうことがあります。
これはマナー違反であるだけでなく、「泥はね運転」として交通違反(反則金)の対象となる場合もあります。水たまりを見つけたら、周囲に人がいないか確認し、必ず減速して静かに通過しましょう。
9.山間部では土砂災害・落石に警戒する
雨の日に峠道や山間部を走行する際は、スリップだけでなく「土砂崩れ」や「落石」にも最大限の警戒が必要です。
特に台風の通過中や、長雨が続いた後は地盤が緩んでおり、少しの雨でも斜面が崩れる危険性が高まります。

千葉豪雨の際も、房総半島などの山間部をはじめ、都市部でも土砂災害が発生し、道路が寸断されました。道路上に落ちている小石や木の枝は、土砂崩れの前兆である可能性もあります。危険を感じるような山道は避け、安全な幹線道路を選ぶようにしてください。
10.危険を感じたら運転を中止する
ワイパーを最速で動かしても前が見えないほどの豪雨や、ハンドルが取られそうになる強風に遭遇した場合は、無理をして走り続けるのは非常に危険です。
「これ以上は危ない」と少しでも危険を感じたら、直ちに安全な場所(サービスエリアや頑丈な建物の駐車場など)にクルマを停め、天候が回復するまで待機してください。

また、万が一クルマが水没しそうになった場合は、無理に車内に留まらず、速やかにクルマから離れて高い場所へ避難することも重要です。
カーシェア利用のポイント
カーシェアリングやレンタカーを利用する場合も、悪天候時は「無理に運転しない・予定を延期する」のが大前提です。 しかし、どうしても利用しなければならない場合は、普段とは違う対策が必要です。まず、慣れないクルマでの雨天走行は想像以上に疲労するため、利用時間は普段より余裕を持って予約しましょう。また、急な天候悪化に備えて、無理のない返却スケジュールを立てておくことも大切です。

さらに、車種を選べるのであれば、コンパクトカーよりも視点が高く、周囲や路面状況を把握しやすいSUVタイプの車両を選ぶのも一つの方法です。乗車前には、ワイパーのゴムが劣化していないか、タイヤの溝が十分に残っているかといった日常点検も必ず行ってください。
三井のカーシェアーズでは、多様な車種を取り揃えております。いざというときのために、お近くのステーションや車種を事前に確認しておくことをおすすめします。
>>>車種ラインアップ
まとめ
秋雨や台風シーズンの運転は、普段の何倍もの危険が潜んでいます。「自分は運転に慣れているから大丈夫」といった油断は禁物です。
今回ご紹介した10のポイントを常に意識して、速度を落とし、車間距離をしっかりと保つこと。そして、千葉豪雨の教訓が示す通り、自然の猛威の前では「危険を感じたら、迷わず運転を中止する勇気」を持つことが命を守る最大の防御策です。
三井のカーシェアーズは、天候悪化に伴う急なキャンセルもアプリからすぐに手続きが可能です。状況に応じて無理のない判断をしながら、ご利用ください。
安全を第一に、秋のドライブシーズンをお過ごしください。
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文:前原 稔
編集:わたなべひろみ/株式会社アケホノ+type-e
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