マイナ免許証はカーシェアで使える? 2026年最新「運転免許証の種類」とマイナ免許証のメリット・デメリットまとめ

令和72025)年324日より運用の始まったマイナ免許証。マイナンバーカードの発行、あるいは運転免許証の更新を機に、マイナ免許証への切り替えを検討されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

これまで、保険証としてマイナンバーカードを、検問での提示で運転免許証をなどと、状況に応じてマイナンバーカードと運転免許証を使い分ける必要がありました。ですが、マイナ免許証に一体化することで、さまざまな手続きや身分証明がマイナンバーカードだけで行えるようになります。便利そうに思える一方で「使いづらい」という声や、「カーシェアリングではマイナ免許証が使えない」という話も聞こえてきます。

ここでは、マイナ免許証のメリットとデメリット、そして、マイナ免許証で『三井のカーシェアーズ』の申し込みができるのかなどをご説明します。

自動車運転免許の区分と運転できる自動車の種類

自動車運転免許は目的により『仮運転免許』、『第一種運転免許』、『第二種運転免許』と、3つに区分されています。

『仮運転免許』は、第一種運転免許の取得を目指す人が、指導者の同乗のもと、公道で自動車を運転するのに必要な免許。

『仮運転免許』と聞いて、多くの人が教習車を連想するのでは?

『第二種運転免許』は、旅客バスやタクシーなど、営業目的の旅客輸送をするのに必要な免許です。

そして、多くの方が所持する『普通自動車運転免許』は、正式には『普通自動車第一種運転免許』といい、『第一種運転免許』の一つになります。

第一種運転免許で運転できる自動車のうち、旅客運送を目的とする運転には第二種運転免許が必要になる

第一種運転免許で運転できる自動車・原動機付自転車は、車輪の数や車両総重量、排気量(定格出力)により9つに分けられます。

自動車の分類は『道路交通法』によるものと、『道路運送車両法』によるものがあります。自動車運転免許や交通取り締まりには『道路交通法』が、自動車の検査や登録、届出、自賠責保険には『道路運送車両法』が適用されます。主な分類は次の表のとおりです。

この他、大型・小型の特殊自動車大型・普通自動二輪車原動機付自転車があります。

かつては総排気量が50cc以下のみが原動機付自転車だったが、現在は125cc以下(最高出力4KW以下)まで拡大されている

自動車運転免許の種類

各種自動車、原動機付自転車を運転するには、それぞれに対応した自動車運転免許を取得する必要があります。

表を見て、「『準中型自動車運転免許』なんてあった?」と、思った方もいるかもしれません。

自動車運転免許は交通環境の実情や変化を反映し、適宜、改正が行われています。準中型自動車運転免許は2017年3月12日に、中型自動車運転免許は200761日に新設されたものです。

現在の普通自動車運転免許で運転できる車両は、車両総重量が3.5トン未満、最大積載量が2トン未満に限られています。

しかし、準中型自動車運転免許が施行された2017312日以前の普通自動車運転免許は、車両総重量が5トン未満、最大積載量が3トン未満まで認められ、さらに、中型自動車運転免許が施行された200761日以前ならば車両総重量が8トン未満、最大積載量が5トン未満まで認められています。

自動車運転免許制度では、仕事などで不利益が生じないよう、法改正後も改正前の区分で車両を引き続き運転できる条件が設けられています。ただし、準中型自動車運転免許や中型自動車運転免許を取得しているわけではないので、注意しましょう。

『三井のカーシェアーズ』は全車、普通自動車運転免許でご利用いただけます

扱いやすいコンパクトカーからセダン、SUV、ミニバン、10人乗りのワゴンまで、豊富な車種を取り揃える『三井のカーシェアーズ』。現在、各ステーションに配備するシェアカーは全車、『普通自動車運転免許』でご利用いただけます。

写真は「新宿サブナード(地下駐車場)(自転車禁止)」ステーション

とはいえ、ボディサイズの大きいSUVやミニバン、ワゴンで、入り組んだ市街地を走行するのは、熟練ドライバーでも気を使うもの。ご利用に不安を感じるならば、まずは取り回しがよく運転しやすいコンパクトカーで運転に慣れるのがおすすめです。

>>>車種ラインアップ

マイナ免許証とは?

2022年の道路交通法の改正により、マイナンバーカードと運転免許証の一体化に関する制度が整備され、2025324日より運用の始まったマイナ免許証。20266月末時点で、およそ356万枚のマイナ免許証が交付されています。

マイナ免許証はマイナンバーカードのICチップに、運転免許証の情報(免許情報記録番号、免許種別、有効期間末日、免許の条件、備考欄、顔写真など)を記録することで、一体化を実現しています。手続き後、マイナンバーカードはマイナ免許証(運転免許証)として利用できます。

既にマイナンバーカードを保有している場合は、新たにカードを発行する必要はありません。

ちなみに、マイナンバーカードの表面、裏面には、運転免許証に関する事項は記載されません。情報の確認はマイナポータル経由、あるいは「マイナ免許証読み取りアプリ」から行います。

マイナ免許証の取得手順

マイナ免許証の発行には、運転免許情報を記録するためのマイナンバーカードが必要です。

マイナンバーカードを保有していない場合は、マイナンバーカード総合サイトや住所地の自治体窓口などで申請の手続きを行い、マイナンバーカードを発行します。

マイナ免許証の取得の申請は、住所地の運転免許センターや一部の警察署で行えます。運転免許証の更新時に限らず、どのようなタイミングでも手続きが可能です。どこの警察署が対応しているかは、各都道府県警察の公式サイトで確認できます。申請には予約が必要なケースもあるので、まずは住所地の運転免許センターや都道府県警察の公式サイトで確認しましょう。

一体化の申請は運転免許センターもしくは一部の警察署でできる

申請には、運転免許証とマイナンバーカードの両方が必要です。また、手続きにはマイナンバーカードの「署名用電子証明書用暗証番号(市区町村で設定した616桁の英数字)」の入力を求められるため、事前に確認しておきましょう。

一体化の手続きは比較的短時間で完了し、手続き完了後はマイナ免許証として利用することができます。

マイナ免許証を発行した後、それまで保有していた運転免許証は返納するか、手元に残して利用するかを選べます。そのため現在、運転免許証の保有の方法は「運転免許証を返納してマイナ免許証(マイナンバーカード)のみ」、「マイナ免許証と従来の運転免許証の2枚持ち」、「従来の運転免許証のみ」3つがあり、それぞれにメリットがあります。

マイナ免許証のメリット

ここではマイナ免許証のメリットと、運転免許証の保有方法ごとのメリットについて、併せてご説明します。

・住所変更がワンストップ化される(マイナ免許証のみ)

引っ越しや結婚などで住所や氏名が変更になった際、従来は警察署や運転免許センターで変更手続きを行う必要がありました。

マイナ免許証はマイナポータルと連携をすることで、住所変更などの手続きがワンストップ化されます。これにより、市区町村の窓口で変更手続きを行うだけで、運転免許証の情報にも自動的に反映されます。

ただし、このワンストップサービスが適用されるのは、マイナ免許証のみの保有に限られます。運転免許証との2枚持ちの場合はサービスを受けることができないので注意しましょう。

パソコンからマイナポータルを利用するには、マイナンバーカードに対応したカードリーダーが必要

・更新時講習をオンラインで受講できる

これまで運転免許センターなどで受講していた更新時講習を、自宅などで好きな時間にオンライン受講できるようになります。このオンライン受講は講習区分が「優良運転者」、または「一般運転者」の方のみが対象となり、「初回更新者講習」、「高齢者講習」、「違反運転者講習」の方は従来通り、運転免許センターなどで講習を受けなければなりません。

オンライン講習にはマイナポータルとの連携が必要です。また、パソコンやスマートフォンのカメラ機能を利用して本人確認を行うため、カメラ機能を利用できる環境が必須となります。

また、オンラインで行えるのは更新時講習の受講のみ。後日、運転免許センターや警察署に赴いて、視力検査や写真撮影、運転免許証の更新手続きを行わなければなりません。

・マイナポータルで免許更新のお知らせ通知が届く

マイナポータルとの連携が行われている場合、マイナポータルを通じて運転免許証の更新案内を受け取ることができます。ただし、更新のお知らせはがきは対象者全員に送付されるため、従来どおりはがきでも通知が届きます。

・住所地以外での更新(経由地更新)がスムーズに行える

従来の運転免許証で経由地更新(住所地以外の公安委員会での更新手続)を行う場合、新しい運転免許証は住所地からの後日交付となるため、手元に届くまで3週間ほどかかります。

一方、マイナ免許証であれば、経由地更新を行ったその日のうちに交付されるので、手軽に出張先や帰省先での更新ができます。ただし「優良運転者」、または「一般運転者」のみが対象なので、注意しましょう。

また経由地更新を申請できる期間は、従来の運転免許証よりもマイナ免許証の方が長く設定されています。従来の運転免許証では誕生日の1か月前から誕生日までですが、マイナ免許証では誕生日の1か月前から免許証の有効期間末日まで申請できます。
更新手続きを行える期間に余裕があるため、出張や帰省などで住所地を離れている場合でも利用しやすい制度といえるでしょう。

・更新時の手数料が安い

運転免許証の保有の方法によって、更新にかかる手数料は異なります。講習区分にもよりますが、マイナ免許証のみを保有している場合は、2枚持ちや運転免許証のみ保有の場合と比較し、更新手数料を大きく抑えることができます。

例えば講習区分が「一般運転者」、保有方法が「マイナ免許証のみ」の方がオンライン受講で更新した場合、手数料の合計は2,300円です。一方、保有方法が「従来の運転免許証のみ」の場合、免許更新手数料の2,850円、講習手数料が800円なので、合計で3,650円かかります。

マイナ免許証のデメリット

一方、メリットがあれば必ずデメリットもあるもの。マイナ免許証では、下記の2点について知っておく必要があるでしょう。

・再交付のための身分証明書が用意できないおそれ

マイナ免許証の一番のデメリットは、紛失した際、マイナンバーカードと運転免許証の両方を一度に失ってしまうことが挙げられます。

運転免許証が再交付されるまで、自動車を運転することができないのはもちろんですが、身分証明書を失うダメージが大きいことでしょう。運転免許証の再交付自体は比較的短期間で行えますが、そのために必要なマイナンバーカード以外の身分証明書をそろえるのが難しいケースもあるかもしれません。

マイナ免許証への切り替えを検討する際は、運転免許証やマイナンバーカードの再交付に必要な身分証明書をご自身のパターンで確認し、早急な確保が難しいようであれば、マイナ免許証と運転免許証の2枚持ちにする方がいいかもしれません。

・海外では利用できない場合も

マイナ免許証は、情報のすべてがマイナンバーカードのICチップに記録されています。マイナンバーカードの券面には運転免許証に関わる一切の表記がなく、外観だけではマイナ免許証として利用できる状態かどうかを判別することはできません。

警察では、マイナ免許証の情報を確認できる専用端末を使用しています。また、現在は警視庁の開発した「マイナ免許証読み取りアプリ」をスマートフォンにインストールし、利用登録を済ませておくと、いつでも運転免許証情報をスマートフォンに表示することができるようになりました。

ただし、国外では「マイナ免許証読み取りアプリ」で表示された運転免許証を、正式な運転免許証として認めないケースもあります。

海外で運転する機会がある人は要注意

「国外運転免許証」を所有していても、国によっては日本国内の運転免許証と併せての提示が求められる場合があります。海外での運転を想定している方は、念のために従来の運転免許証も保有しておくべきでしょう。

『三井のカーシェアーズ』はマイナ免許証に対応!

マイナ免許証の運用が始まった当初、オンラインでのマイナ免許証の確認が困難だったため、『三井のカーシェアーズ』を含む多くのカーシェアサービスで、マイナ免許証を利用した申し込みを受け付けることができませんでした。

しかし現在、『三井のカーシェアーズ』では「マイナ免許証読み取りアプリ」を利用した申し込みに対応しています。詳しくは以下のページをご参照ください。

>>>マイナ免許証のアップロード方法を教えてください

注意点として「マイナ免許証読み取りアプリ」による運転免許証の表示には、暗証番号の入力が求められ、連続で誤入力するとアプリにロックがかかってしまいます。暗証番号は「マイナ免許証読み取りアプリ」のインストール時に設定するので、忘れてしまわないよう、適切に管理しておくことをおすすめします。

自分にあった保有の方法を見極めよう

マイナ免許証にマイナ保険証と、さまざまな公的サービスとの一体化が進むマイナンバーカード。「1枚だけ所持していればいい」という便利さに加え、支払手数料が安く設定されるなど、いいことずくめにも思えます。しかし、紛失時の影響の大きさなどのデメリットもあります。

メリットとデメリットの比較し、万が一の際にどのように対応できるかも踏まえて、ご自身にとって最適な運転免許証の保有の方法をじっくりと考え、選択していきましょう。

従来の運転免許証はもちろん、マイナ免許証でも入会手続きができる三井のカーシェアーズ。クルマが必要なときに手軽に利用できるので、ぜひこの機会に入会をご検討ください。

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文:糸井 賢一
編集:わたなべひろみ/株式会社アケホノ+type-e

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