カーシェアとレンタカーで1泊2日の旅行に向いているのはどっち?料金とシステムを徹底比較
1泊2日の旅行でクルマを借りる場合、カーシェアとレンタカーは料金体系や利用方法が異なるため、判断に迷うことも多いでしょう。この記事では、具体的なケースを想定してカーシェアとレンタカーの料金を比較し、それぞれが向いている場面を解説します。
気になる疑問

今度、友人と1泊2日の旅行に行きたいのですが、家にクルマがないため、レンタカーかカーシェアを利用したいと考えています。レンタカーとカーシェアではどちらが安くなるのでしょうか。
専門家の回答

山城 利公(やましろ としまさ)
1泊2日の旅行でどちらが安くなるかは、利用する時間や走行距離、使い方によって異なります。一般的に、走行距離が短く利用時間の自由度を重視する場合はカーシェアが安くなりやすく、長距離の移動や車種の選択肢を重視する場合はレンタカーのほうが割安になる傾向があります。とはいえ、1泊2日という使い方では、条件によって逆転するケースも少なくありません。
1泊2日利用で使われるカーシェアとレンタカーの料金体系を比較
1泊2日の場合、カーシェア(カーシェアリング)でもレンタカーでも利用する時間に応じた料金がかかりますが、カーシェアには別途距離料金が、レンタカーには別途ガソリン代がかかるのが一般的な料金体系です。加えて、カーシェアは10分単位などの短い時間で料金が設定されているのに対し、レンタカーは6時間・12時間といった長い時間で区切られている点も、料金体系を比較する際のポイントです。
この記事では、1泊2日利用する場合のカーシェアとレンタカーそれぞれの料金やメリット・デメリットについて比較します。まずは、1泊2日利用する場合、それぞれどのような料金体系によって支払う額が決まっていくのか見ていきましょう。

カーシェアの料金体系
カーシェアの料金は、時間料金と距離料金を合わせた金額です。会社やプランによっては月会費も発生しますが、サービスを利用した月は実質0円になるプランが多く見られます。
利用時間に応じて発生する時間料金は通常、10分~15分あたりの料金をもとに計算されますが、1泊2日のような長時間利用の場合は12時間パックや24時間パックなど、一定時間ごとのパック料金が用意されているのが一般的です。利用時間が長くなるほど、1時間あたりの時間料金は割安になる傾向があります。
一方、走行距離に応じて発生する距離料金は、利用時間にかかわらず、一定距離あたりの料金が設定されているのが一般的です。利用時間や走行距離が少ない場合はそもそも距離料金が発生しないプランも多く存在します。なお、ガソリン代や自動車保険料はカーシェアの料金に含まれているため、利用者が別途負担する必要はありません。
自動車保険には対人・対物賠償や車両補償などの基本的な補償が含まれているのが一般的です。ただし、事故時には免責額(自己負担)が設定されている場合もあるため、必要に応じて免責補償オプションの利用を検討するとよいでしょう。
レンタカーの料金体系
レンタカーの基本料金は、利用時間にかかわらず、6時間まで・12時間までなどの一定時間ごとの料金設定が一般的です。1泊2日の場合、カーシェアのパック料金と同様に、12時間まで・24時間までの料金設定が使われることになります。
また、レンタカーはガソリンを満タンにして返却する必要があることが多く、基本料金に加えてガソリン代も利用者が払う必要があるため注意が必要です。さらに、レンタカーの場合も基本的な自動車保険は料金に含まれていることが多いですが、補償内容や免責額、オプションの有無は各社で異なるため、利用前に確認しておきましょう。

【一覧で比較】1泊2日利用でのカーシェアとレンタカーのメリット・デメリット
カーシェアとレンタカーは料金体系に加え、利用方法や用意されているクルマの種類・台数も異なります。1泊2日でクルマを借りる場合の、各サービスのメリット・デメリットは以下の通りです。
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項目 |
カーシェア |
レンタカー |
|
メリット |
・予約・利用がかんたんでいつでも可能 ・ステーションの数が多い ・給油の手間がかからない |
・車種の選択肢の幅が広い ・利用のたびに清掃されている ・乗り捨てができる |
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デメリット |
・走行距離が長いと料金が高くなる ・乗り捨てできないことが多い ・希望の車種が近くにない |
・店舗での手続きが必要 ・ガソリンを満タンにして返す必要がある ・店舗の数が少ない |
詳しく見ていきましょう。
カーシェアのメリット
1泊2日でカーシェアを利用する場合は以下のようなメリットがあり、利用時・返却時の負担が少ない点が特長といえます。
- 予約・利用がかんたんでいつでも可能
- ステーションの数が多い
- 給油の手間がかからない
カーシェアの場合、会員登録を済ませていれば、基本的には24時間いつでもスマートフォンからかんたんに予約・利用できます。(※1)また、特に都市部ではステーションの数が多いため、クルマを借りに行くまでの移動の負担も少ないのがメリットです。そのため、カーシェアは早朝・深夜の利用開始・返却を計画している場合や、手続きの手間をかけずにクルマに乗りたい場合でも利用しやすいといえます。
また、返却時にガソリンを満タンで返す必要がないため、ガソリンが半分以下にならない限り給油に利用時間を取られることがありません。1泊2日などの長時間利用では、限られた時間を有効に使いたい場面も多いでしょう。そのような場合でも、利用時間を最大限移動に充てやすくなります。
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カーシェアのデメリット
1泊2日でカーシェアを利用する場合、走行距離や使い方、利用時期によっては利用が不便になるというデメリットがあります。具体的には、以下のような点が挙げられます。う
- 走行距離が長いと料金が高くなる
- 乗り捨てができないことが多い
- 希望の車種が近くにない
レンタカーは用意されている車種が豊富で、コンパクトカーからミニバン、SUV、高級車まで幅広く選べます。また、利用者が返却するたびに清掃が行われるため、常に清潔なクルマを利用できます。さらに、カーシェアと違って異なる店舗への返却が可能なことも、目的や用途によっては大きなメリットです。
レンタカーのデメリット
1泊2日でレンタカーを利用する場合、クルマを借りる・返す際に手間がかかるというデメリットがあります。具体的に一つずつ見ていきます。
- 店舗での手続きが必要
- ガソリンを満タンにして返す必要がある
- 店舗の数が少ない
レンタカーを利用する際は、店舗で手続きが必要であるため、出発までに時間がかかります。そのうえ、店舗の営業時間内でないと借りることも返すこともできない点にも注意が必要です。また、返却時は基本的にガソリンを満タンにして返却する必要があり、ガソリンスタンドを探す手間や給油時間がかかってしまうこともデメリットです。さらに、レンタカーの店舗はカーシェアのステーションに比べて少ないため、近くに店舗がない場合は、クルマを借りに行くまでの移動の負担が重いと感じることもあるでしょう。

1泊2日利用でのカーシェアとレンタカーの料金シミュレーション
ここからは特定の利用時間と走行距離について、カーシェアとレンタカーの実際の料金体系を用いて、どちらが安くなるのかをシミュレーションします。カーシェアの場合は三井のカーシェアーズのベーシックプランに基づいて以下の料金体系を想定します。
【車種クラス:ベーシック】
- 月会費:880円(880円分を利用料金から割引)
- 利用料金:パック料金を利用(6時間パック4,280円/12時間パック5,700円/24時間パック7,300円)
- 距離料金:21円/km
- ガソリン代は込み
レンタカーの場合は、一般的な大手レンタカー会社を想定して以下の料金体系を考えます。
- 月会費0円
- 利用料金:パック制(6時間パック6,325円/12時間パック6,875円/24時間パック8,745円)
- ガソリン代は利用者が支払う
なお、利用するクルマの燃費は17km/L、ガソリン代は170円/Lとして計算します。
【シミュレーション1】36時間利用・走行距離300kmの場合
自宅近郊の親族宅や観光地などに1泊2日で行く場合を考えて、利用時間36時間・走行距離300km程度を想定します。東京から栃木県那須塩原あたりまでクルマで行くと、往復で大体300kmになります。上記の利用体系の場合、カーシェアとレンタカーそれぞれの利用料金は以下の通りです。
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比較項目 |
カーシェア |
レンタカー |
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時間料金 |
7,300円(24時間パック)+5,700円(12時間パック)=13,000円 |
8,745円(24時間パック)+6,875円(12時間パック)=15,620円 |
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距離料金 |
21円/km×300km=6,300円 |
なし |
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ガソリン代 |
なし |
300km÷17km/L×170円/L=3,000円 |
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合計 |
19,300円 |
18,620円 |
36時間利用・走行距離300kmの場合はレンタカーのほうがわずかに安くなる計算となります。ただし差は小さく、条件しだいで逆転する範囲といえます。
【シミュレーション2】24時間利用・走行距離100kmの場合
次に、自宅近くの観光地までクルマで行く場合や、目的地近くの駅まで電車で行き、そこからクルマを借りる場合などは、24時間・100km程度の利用が考えられます。
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比較項目 |
カーシェア |
レンタカー |
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時間料金 |
7,300円(24時間パック) |
8,745円(24時間パック) |
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距離料金 |
21円/km×100km=2,100円 |
なし |
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ガソリン代 |
なし |
100km÷17km/L×170円/L=1,000円 |
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合計 |
9,400円 |
9,745円 |
24時間利用・走行距離100kmの場合、カーシェアのほうが多少安くなるという結果になりました。

1泊2日でカーシェアとレンタカーが向いているのはそれぞれどんな場合?
一般的に、近場への移動や利用時間の柔軟さを重視する場合はカーシェアが、移動距離の自由度や車種の選択肢を重視する場合はレンタカーが向いているといえます。ここからは、1泊2日でクルマを借りるとき、カーシェアとレンタカーがそれぞれどのようなケースに適しているのかを解説します。
カーシェアが向いているケース
カーシェアが向いているのは以下のようなケースです。
- 走行距離が短い場合
- 深夜や早朝の出発・返却を考えている場合
- 直前のキャンセルが考えられる場合
走行距離が短い場合は距離料金の負担が少なくなるため、カーシェアが割安になる傾向があります。また、カーシェアはレンタカーと違い、24時間予約・利用が可能なため、ゴルフや旅行など、早朝出発・深夜帰着を想定したレジャーを楽しみたい場合や、現地で夜遅くまで遊んでから移動してクルマを返却したい場合には最適です。(※1)
加えて、登山で天候が読めない場合や体調面に不安がある場合など、直前になるまで利用するかの判断が難しいケースでも、カーシェアであれば予定開始時刻まではキャンセル料が発生しないことが多く気軽に予約できます。
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レンタカーが向いているケース
レンタカーが向いているのは、遠出をする場合や目的や用途に合った車種を選びたい場合です。
- 長距離ドライブをする場合
- 乗り捨てをしたい場合
レンタカーは走行距離に応じた追加料金がないため、遠出をする場合には向いています。さらに、レンタカーは乗り捨てられるため、利用期間中に異なる場所に移動したい場合でも、出発地と到着地に同じレンタカー会社の店舗があれば対応可能な場合もあります。

まとめ
ここまで、1泊2日でクルマを借りる場合のレンタカーとカーシェアについて比較してきました。レンタカーとカーシェアは料金体系や利用時の特徴に違いがあり、利用する距離や用途によっても向いている場面が異なります。そのため、両者のメリットとデメリットをよく把握したうえでクルマを借りる手段を選ぶことが重要です。また、レンタカーやカーシェアを提供している会社によっても料金や車種の豊富さが異なるため、事前に調べておくのがおすすめです。使い方によって最善策が変わる点が、このテーマのポイントといえるでしょう。
三井のカーシェアーズは、申し込みから最短15分で入会できます。日頃のちょっとしたお出かけに向いている軽自動車から大人数での旅行に適したワゴン車まで、利用シーンに合わせて選べる車種を取り揃えております。(※1)ぜひご利用ください。
※1:ステーションによっては、異なる場合もございます。
※記事内容は公開時のものです。変更になる場合があります。
監修者:山城 利公(やましろ としまさ)
さまざまなカテゴリーのクルマを独自のスタンスで試乗評価。交通インフラ、物流業界の構造、安全運転教育など社会課題にも精通、モビリティ社会の未来に貢献している。物流のプロとして200万km(地球50周以上)無事故走行の実績を持つ。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員









