【警告灯の色・種類と意味】走行中に赤や黄色のランプが点灯、そのときどうする?
メーターパネルには多くの「警告灯」や「表示灯」がそなわり、点灯や点滅で「クルマになんらかの異常」が発生したことを教えてくれます。
特に赤色や一部の黄色の警告灯は緊急性が高く、放置すると事故や重大な破損につながるおそれも......。
近年では、クルマの機能が充実したことで、警告灯の種類も増えました。緊急性の高い警告灯の種類は、安全な運転のために知っておく必要があります。
ここでは代表的なクルマの警告灯や表示灯の種類と意味、そして点灯や点滅したときの対処法をお伝えします。
エンジンスタート直後の点灯は問題ない
ほとんどの車種ではパワー(イグニッション)をONの状態(エンジン始動のため、主要装備に通電が行われた状態)にすると、警告灯の点灯確認が行われます。これは機能が正常に働いている状態で、異常がなければ数秒で消えます。

ですが、もし数秒経っても点いたままの状態が続くなら、異常が発生しているおそれがあり、適切な対処が求められます。
反対に、パワーON状態で点灯しない警告灯があったら、断線や電球が切れている可能性があります。
いずれの場合も、カーシェア利用中に発生したときは、サポートセンターへの連絡をお願いいたします。
赤色と黄色、警告灯の色の違い
警告灯・表示灯は国際規格(ISO)により「赤色/黄色/緑色」の3色に分けられ、その色が緊急性を表わしています。
赤色は「緊急性の高い、危険な事態が発生したこと」を意味します。すべてではありませんが、警告灯の種類によってはすみやかに安全な場所に停車し、サポートセンターに連絡を入れて指示を仰ぐ必要があります。
黄色は、赤色ほどの緊急性はありませんが、種類によっては事故やクルマの破損に至る可能性も。早めにサービスエリアやパーキングエリア、各種施設の駐車場に立ち寄り、サポートセンターに連絡して指示を仰ぎましょう。

緑色は、機能の作動をあらわすもので、例えばヘッドライトやウインカー(方向指示器)の作動時に点灯します。これは異常ではなく、「機能が動作しているよ」という合図で正常です。
その他、青色の表示もあります。ヘッドライトをハイビームにしたときは、ライトの点灯を表す青い表示が点灯しますし、エンジン始動直後にはエンジンがまだ温まっていない(=冷えている)ことを示す、青い水温計の表示が点灯します。
なお、警告灯・表示灯に使用されているピクトグラムは、ISOにより同じものや、近い図案のものを使用するよう決められています。これは、異なるメーカーの車種に乗り換えても、困らないようにするためです。一方、年式などの違いで搭載機能が異なると、警告灯の種類や数も変わります。
赤色の警告灯の種類と意味
メーカーの考え方により、同じ警告灯であっても異なる対処方法が取扱説明書に記載されている場合があります。ここでは一般的で、より安全を重視した対処方法を明記します。
<シートベルト警告灯>

シートベルトが未着用のときに点灯し、着用を促します。車種や年式によって、運転席だけに対応するものや、全席に対応するものがあります。後部座席も含めて、搭乗者には必ずシートベルトをしっかりと装着してもらいましょう。
ちなみに、シートに重たい荷物を置くと、「人が乗った」と判断され、警告灯が点灯してしまうことがあります。この場合、荷物を荷室やトランク内に移動させる、あるいはシートベルトを装着することで警告灯を消すことができます。
<半ドア警告灯>

リヤゲートを含め、各ドアが確実に閉まっていないと点灯します。警告灯が点灯したら、すべてのドアがしっかりと閉まっているかを確認しましょう。車種によっては、閉まっていないドアを教えてくれるものもあります。
もし、ドアが正常に閉まっているのに警告灯がついたままならば、トランクゲートやテールゲートが閉まっていない可能性があります。こちらも確認してください。
<ブレーキ警告灯(赤色/黄色)>
ブレーキ警告灯には、赤色と黄色の2種類があります。色の違いは緊急性の違いです。
ブレーキが安全な運転には欠かせない重要な装置であることは、言うまでもありません。緊急性の高い赤色の警告灯の点灯は、見落とさないようにしましょう。

赤色のブレーキ警告灯は、ブレーキフルードの不足やブレーキ配分機能の異常などが発生すると点灯。ただし、パーキングブレーキの使用時にも点灯しますので、駐車時などに点灯するのは問題ありません。
赤いブレーキ警告が点灯した状態での走行は、非常に危険です。すみやかに安全な場所に停車し、サポートダイヤルに連絡して指示を仰ぎましょう。ブレーキの効きが悪くなっているときは、強くブレーキペダルを踏んで停車します。
なお、出発時にパーキングブレーキを解除しても警告灯が消えない場合は、ブレーキの効きが悪くなっている可能性があります。そのまま出発せず、必ずサポートセンターに連絡して指示を仰いでください。

黄色のブレーキ警告灯は、電子制御ブレーキシステムや回生ブレーキシステムに異常が発生すると点灯します。すぐにブレーキが効かなくなることはありませんが、そのまま放置するとブレーキの効きが悪くなるなど、事故につながる症状が発生する可能性もあります。
走行する前に点灯していたなら、そのまま出発せずにサポートセンターに連絡を。走行中に点灯した場合は、早めにサービスエリアやパーキングエリア、各種施設の駐車場に立ち寄り、サポートセンターに連絡して指示を仰ぎましょう。
<油圧警告灯>

エンジンの内部を潤滑する、エンジンオイルの圧力低下を検知すると点灯します。原因として考えられるのは、オイルの不足やオイルポンプの故障、オイルラインの破損や詰まりなど。
警告灯が点灯したまま走行を続けると、突然、エンジン内部が破損してクルマが動かなくなるおそれがあり、重大な事故に繋がる可能性もあります。
走行中に警告灯が点灯したら、すみやかに安全な場所に停車してエンジンを停止。サポートセンターに連絡してください。エンジンを始動後、いつまでもこの警告灯が消えない場合は、そのまま出発せず、サポートセンターに連絡を入れて指示を仰ぎましょう。
<充電警告灯>

オルタネーター(発電機)の故障やオルタネーターベルトの緩みや切れなど、充電系統に異常が発生した場合に点灯、ほかバッテリー本体の破損や劣化が検知されると点灯します。
充電警告灯が点灯しているときは、バッテリーへの充電が十分に行われていないおそれがあります。バッテリー(の蓄電量)がなくなると、走行中であってもエンジンが停止する可能性があり、そうなるとブレーキやパワーステアリングが重くなるため、とても危険な状態に陥ります。
走行中に警告灯が点灯したら、すみやかに安全な場所に停車してエンジンを停止。サポートセンターに連絡して指示を仰ぎましょう。また出発前にずっと警告灯が消えない場合も、サポートセンターに連絡を入れて指示を仰ぎます。
<SRSエアバッグ/プリテンショナー警告灯>

SRSエアバッグやシートベルトプリテンショナー(衝突時のベルト巻き取り装置)の電子制御に異常が検知されると点灯します。走行に問題はありませんが、点灯中は緊急時にエアバッグが作動しないおそれや、突然、誤作動を起こすおそれがあります。
走行前に点灯が確認できたら、そのまま出発せずにサポートセンターに連絡を入れて指示を仰ぎます。走行中に点灯した場合は、早めにサービスエリアやパーキングエリア、各種施設の駐車場に立ち寄り、サポートセンターに連絡して指示を仰いでください。
<高水温警告灯>

作動中のエンジンは高熱を発するため、常にクーラント(冷却液)を循環させて冷却しています。高水温警告灯はクーラントの不足やウォーターラインの詰まり、冷却ファンの故障などが原因で、クーラントの温度が異常に高くなると点灯します。
これはいわゆる「オーバーヒート」の状態。警告灯が点灯したら、すみやかに安全な場所に停車。クルマからおりてエンジンルームに近づき、「ブォーン」という冷却ファンの作動音を聞き取ります。聞こえない場合は、エンジンを停止。聞こえるなら、エンジンはかけたままにします。
エンジンルームからの蒸気がなければ、ボンネットを開けてエンジンルームの風通しをよくします。蒸気があがっている場合は、エンジンルームで蒸気や熱湯が噴き出している可能性があります。危険なのでボンネットは開けずに冷えるのを待ちます。
ここまでの処置が終わったらサポートセンターに連絡し、指示を仰ぎます。
<パワーステアリング警告灯(赤色/黄色)>
パワーステアリング警告灯は車種により赤色と黄色のどちらか一方、もしくは赤色と黄色の両方をそなえます。

パワーステアリングはステアリング(ハンドル)操作を補助する(軽くする)装置で、異常を検知すると警告灯が点灯します。パワーステアリングが正常に作動していないと、ステアリング操作がとても重くなるほか、タイヤから伝わる衝撃も強くなり、正しい操作が困難になります。
警告灯に赤色と黄色の両方をそなえる車種は、概ね、異常の程度により使いわけています。軽度ならば黄色が点灯し、症状が進んで補助ができない(ステアリングの操作が重い)状態になると赤色が点灯します。

パワーステアリング警告灯が点灯しても、ステアリングの操作自体は可能です。問題なく操作ができる重さなら、サービスエリアやパーキングエリア、各種施設の駐車場といった、落ち着いて停車できる場所まで走行し、サポートセンターに連絡を入れます。
ステアリングが重く、操作に影響があるようならば、すみやかに安全な場所へ停車し、サポートセンターに指示を仰ぎます。
<ハイブリッドシステム警告灯/EVシステム警告灯(赤色/黄色)>


ハイブリッド車(HEV)や電気自動車(BEV)にそなわる警告灯です。警告灯の色は車種により異なりますが、いずれも走行に関連する電気系統(基幹システム、高電圧システム、冷却システム、電子制御シフトなど)に異常を検知すると点灯します。
また、車種により「ハイブリッドシステム過熱警告灯」がそなわる場合もあります。いずれの場合も、警告灯が点灯したまま走行を続けると、突然、運転操作や走行ができなくなるおそれがあります。すみやかに安全な場所に停車してエンジンを停止。サポートセンターに連絡して指示を仰ぎましょう。
黄色の警告灯の種類と意味
<エンジン警告灯>

エンジンの電子制御システムや電子制御スロットル、トランスミッションシステムに異常を検知すると点灯します。点灯したまま運転を続けると、エンジンや触媒装置を損傷するおそれがあります。
走行中に警告灯が点灯したら、すみやかに安全な場所に停車します。車体の下部にある触媒装置が高熱を発しているおそれがあるため、停車は、枯れ草といった燃えやすいものがない場所を選びます。停車後にエンジンをとめ、サポートセンターに連絡して指示を仰ぎます。
<ABS&ブレーキアシスト警告灯>

ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)やブレーキアシストの電子制御に異常を検知すると点灯します。ABSは急ブレーキ時にタイヤのロックを防ぎ、車両の安定性を保つためのシステムです。点灯中はABSやブレーキアシストが、正常に作動しない可能性があります。
警告灯が点灯していても基本的なブレーキは機能しますが、制動距離(ブレーキを踏み始めてからクルマがとまるまでの距離)が延びるおそれがあり、緊急時の急ブレーキに危険が伴います。
出発前に点灯していたなら、そのまま出発せずサポートセンターに連絡を入れます。走行中に点灯した場合は、スピードを抑えた走行を。早めにサービスエリアやパーキングエリア、各種施設の駐車場に立ち寄り、サポートセンターに連絡して指示を仰ぎましょう。
<スリップ表示灯>

スリップ表示灯はESP(横滑り防止装置)やトラクションコントロールシステムなど、運転補助装置が作動すると点滅します。
濡れた路面や未舗装路を走行しているときに点滅するのは、「いま電子制御が走行を安定させているよ」という合図。異常ではありません。
ただし、点滅ではなく点灯の場合は、システムに異常が発生しているおそれがあります。スピードを抑えて走行し、早めにサービスエリアやパーキングエリア、各種施設の駐車場に立ち寄ってサポートセンターに連絡し、指示を仰ぎます。
>>>スタッドレスタイヤだけじゃない! 「真冬の道路」を走るときの大切な準備
<燃料残量警告灯>

ガソリンが少なくなると点灯する警告灯で、よく「給油ランプ」や「ガソリンランプ」と呼ばれます。
車種によって点灯するタイミングはことなりますが、点灯時の航続可能距離(ガス欠までに走れる距離)は概ね50km程度。点灯したら、早めに給油をしてください。
もちろん警告灯を点灯させることなく、ガソリン残量が少なくなったら給油をするのが理想です。ちなみに三井のカーシェアーズではガソリン残量が半分以下になったら、給油して返却するよう、お願いしています。
>>>「セルフ式ガソリンスタンド」の使い方をマスターしよう!
緑色、青色の表示は何?
<低水温表示灯>

冬期など、クーラント(冷却水)の温度が低い時に点灯。暖気や走行でクーラントやエンジンが温かくなると消えます。エンジン車ではエアコンの暖房はクーラントの熱を利用しているため、低水温表示灯の点灯中は十分な温風が吹きません。
表示灯が点灯していても走行に問題はありませんが、人間に例えると寒さで体がこわばっている状態です。表示灯が消えるまではスピードを抑え、穏やかな運転を心がけてください。
ハイビーム表示灯

ヘッドライト点灯時、光軸がハイビームを向いていると点灯。ロービームに切り替えると消えます。夜間の走行はハイビームが基本ですが、市街地の走行時や対向車と行き違うとき、ほかの車の直後を通行しているときは、ロービームに切り替えるよう警視庁からもアナウンスされています。
ハイビームは、ほかのクルマのドライバーや歩行者を眩惑させるおそれがあります。運転に慣れていないうちは、光軸が上向きか下向きか分からなくなるもの。夜間の走行時は意識してハイビーム表示灯を確認し、光軸がどちらを向いているのかを把握しましょう。
なお、同様のピクトグラムに「A」や「AUTO」の文字が入るのは、「オートハイビーム」や「アクティブハイビーム」の表示灯です。こちらは緑色に点灯していれば、機能がONの状態です。
カーシェアの利用中に点灯したら?
三井のカーシェアーズでは、会員の皆さんに安全で快適な運転を楽しんでもらえるよう、定期的にクルマの点検、整備を行い、万全のコンディションを保つよう心がけています。それでも、すべての不具合を未然に防ぐことはできません。
走行中に赤色、黄色の警告灯が点灯したら、「短時間の運転だし大丈夫」などと楽観視せず、各警告灯の対処法を参考に安全な場所へと停車し、サポートセンターに連絡して指示を仰ぎましょう。
警告灯が出発前に点灯している場合は、ちょっとした不注意が原因のケースも多々あります。
そのまま出発せず、ドアがしっかり閉まっているか、シートベルトはちゃんと装着しているか、サイドブレーキはしっかり解除したかを確認。それでも警告灯が点灯しているのなら、クルマを利用せずにサポートセンターへの連絡をお願いします。
警告灯にはしっかりと対処し、安全なクルマでドライブを楽しもう
今回、取り上げた警告灯は代表的なもので、他にも多くの警告灯や表示灯があります。点灯した警告灯が分からない場合は、備え付けの取扱説明書で確認できます。ほとんどの車種で、取扱説明書はグローブボックス内に収納しています。
警告灯が点灯したままの走行は危険かつ、ドライバーも不安な気持ちになりドライブを楽しめません。サポートセンターに連絡して確実に対処し、スッキリとした気分で安全な走行を再開しましょう!
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▼パンクにバッテリーあがり.....ドライブ中に「トラブル」が起きたら? その対処法
文:糸井賢一
編集:木谷宗義/type-e
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