車の売却相場はどう決まる?査定の評価項目や高く売るコツなどを解説

車の売却相場は、年式や走行距離など、さまざまな要素で決まります。普段はあまり乗っていない車がある場合、売却を検討してみてもよいでしょう。この記事では、できるだけ高く車を売るためのコツや、売却するメリットを紹介します。

気になる疑問

車を売却するかどうか決められないのですが、売却するなら高く売りたいと考えています。どのような判断基準で売却を決めればよいのでしょうか?また、買取価格はどのように決まるのでしょうか?

専門家の回答

山城 利公(やましろ としまさ)

車の売却は、使用頻度と維持費のバランスを基準に判断するとよいでしょう。あまり乗らないのに税金や保険料、車検費用などの負担が大きい場合は、売却の検討タイミングといえます。買取価格は、年式や走行距離、車の状態、修復歴、車検の残期間に加え、市場での需要や人気などを総合的に評価して決まります。同じ車種でも条件やタイミングによって価格は変動します。

車を売却する際の相場価格を決める要素は?

車の売却相場は一律ではなく、複数の評価項目によって決まります。「年式」「走行距離」「内装や外装の状態」「修復歴」「車検の残期間」などの主な判断材料に加え、市場での人気や需要動向も影響するのが特徴です。まずは、査定額を左右するそれぞれの要素についてご紹介します。

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車の売却相場を決める要素

年式

車の売却相場に影響する要素として、年式が挙げられます。年式とは、車が国内で初めて登録された年(初度登録年)を指し、個体識別や行政上の管理に用いられる基本情報の1つです。また、輸入車の場合は、国内での初度登録年に加え、製造年やモデルイヤーが査定に影響するケースもあります。

中古車市場では「新しい年式ほど価値が高くなる」という傾向がありますが、人気車種や需要の高いモデルの場合は需要が集まることもあるため、一概に「新しいから高くなり、古いから価格が下がる」とはいい切れません。一般的には、製造から1年たつごとに価値が下がるといわれています。

特にフルモデルチェンジが行われると旧型車は相場が下がりやすいため、モデルチェンジ前後は価格変動に注意が必要です。

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走行距離

走行距離も車の売却価格にかかわる要素です。使用環境(都市部・長距離利用など)によっても評価は変わりますが、走行距離は、年間平均、約1万㎞が目安で、軽自動車の場合は、約8,000㎞が理想とされています。

走行距離「5万㎞」、「10万㎞」が価格下落の節目になりやすく、走行距離が5万㎞以下、かつ年式も5年以内の車であれば、購入後も長く乗れると判断され価格も下がりにくくなります。

一方、走行距離10万㎞は、車の寿命を考えるうえで1つの目安です。理由としては、車の寿命がかつては「10年・10万㎞」が1つの目安とされてきたためです。しかし近年は、車の性能も上がっている関係で、年式が13年~15年、走行距離が15万㎞以上でも、しっかりとメンテナンスがされていれば売却できるケースもあります。

内装や外装の状態

キズやへこみ、内装の汚れ、シートの破れ、エンジンやタイヤの状態なども買取価格を決めるうえで細かくチェックされます。第一印象は査定士が買取価格を決める際の評価に影響を与えるため、清潔感は売却相場を決めるうえでも重要です。

また、純正ナビゲーションや安全・快適装備などのオプションが付いている場合は、プラス査定になることもあります。

修復歴

修復歴のある車とは、事故などにより車の骨格(フレーム)部分に損傷を受け、その修理が行われた車を指します。これに該当する車は、査定額が大きく下がる可能性があるため注意が必要です。

以下のような車の骨格にかかわる部位に損傷が生じて修理が行われた場合、修復歴のある車と判断されます。

  • フレーム
  • フロントインサイドパネル
  • フロントクロスメンバー
  • ダッシュパネル
  • ルームフロアパネル
  • ルーフパネル
  • ラジエターコアサポート
  • ピラー

なお、小さな擦り傷やバンパー交換、外装パネルの軽微な修理などは、修復歴には該当しないのが一般的です。

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車検の残期間

車検の残期間も、車の売却相場にかかわる要素です。車検までの期間が長い車は、購入後すぐに車検費用がかかるわけではないため、買取価格を決めるうえで評価が高くなる傾向があります。

車検の残期間が買取価格に影響を与えるのは、「4か月」が目安とされています。4か月以上期間が残っている場合は、査定額が上がる可能性があるため、車検期間が4か月以上残っているうちに売却するのがおすすめです。

人気車種・ボディーカラー

中古車市場では、需要が安定している車種やカラーが高く評価される傾向があります。一般的に白や黒は人気が高いため、価格は安定しやすいのが特徴です。また、SUVや軽自動車は市場需要が高いこともあり、相場も比較的安定しています。

中には、購入価格より売却価格のほうが高くなるというケースもあるため、リセールバリューを念頭に入れて車を購入・売却することも方法の1つです。

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車の売却価格を高くするコツ

車の売却価格を高くするには、できるだけ車のコンディションを良好に保つことに加え、タイミングや買取業者を見極め、より有利な条件で売却することが重要です。

具体的には以下のようなコツがあります。

  • 売却する時期を選ぶ
  • 走行距離を平均以下に抑える
  • 複数社で査定を比較する
  • できるだけ車をきれいにする

それぞれのポイントについてご紹介します。

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車を査定する担当者

売却する時期を選ぶ

売却時期を選ぶことは、車の売却価格を高くするコツの1つです。車を売却するのに最適な時期として、車の購入や買い替えの需要が増える1月~3月、8月~9月、ボーナス時期にあたる7月や12月が挙げられます。中でも、1月~3月は、新生活の準備と中古車販売店の決算期が重なるため、中古車に対する需要が増大します。

また、自身の車のモデルチェンジが発表される前に売却すれば、旧型として価格が下がる前に手放せるため、価格が落ちる前に売却できることもあります。需要が増える時期だけでなく、売却を検討している車の最新モデルがいつ販売されそうなのかも調べておくとよいでしょう。

走行距離を平均以下に抑える

走行距離を平均以下に抑えることも、車の売却価格を高くするコツです。走行距離は、年間平均、約1万㎞が目安で、軽自動車の場合は、約8,000㎞が理想とされています。

走行距離が5万㎞を超えているか否かは、査定額を決める際の目安になります。一般的に走行距離が少ない車ほど評価は高くなります。そのため、売却を検討している場合は、走行距離が大きく増える前に査定を受けてみるのがおすすめです。また、売却を決めたら使用を控え、できるだけ走行距離を増やさないように意識しましょう。

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複数社で査定を比較する

複数社で査定を比較することも、車の売却価格を高くするコツです。理由は、1社のみの査定だと、買取業者から足元を見られて、買取価格を相場よりも下げられてしまう可能性があるためです。また、複数社を比較することで、ある程度の売却相場がわかるというメリットもあります。

2社以下の査定だと査定額が安定せず、適正価格を判断しにくいこともあるため、3社~4社に査定を出すのがおすすめです。

できるだけ車をきれいにする

査定前の洗車・車内清掃は、直接的な査定項目ではありません。しかし、洗車や車内清掃を行い車をきれいな状態にしておくことで、査定額が上がる可能性もあります。

理由としては、適切なメンテナンスを実施し、車を大切に使用してきたという印象を査定士に与えられるためです。ただし、あくまでも可能性なので、マナーとしてきれいな状態で渡す程度の気持ちでいましょう。

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車の売却(買取)価格の調べ方

車の売却(買取)価格の調べ方には、大手買取サイトの取引実績を参考にする、シミュレーションサイトを利用する、査定業者に簡易査定を依頼するといった方法があります。以下でそれぞれの方法について解説します。

車の売却価格のイメージ

取引実績を参考にする

大手買取サイトの取引実績から自分の車と同じ条件の車を調べれば、おおよその売却価格を予測できます。取引実績や扱っている中古車が多いほど、自分の車と同じような条件の車が見つかりやすいため、できるだけ取引件数の多い大手のサイトを利用するのがおすすめです。

シミュレーションサイトを利用する

車の売却相場を調べる方法として、シミュレーションサイトの利用も挙げられます。ディーラーの中には、下取りシミュレーションができるツールを用意しているところもあるため、実際に下取り価格をシミュレーションすることも可能です。メーカーや車種、年式を入力するだけでかんたんに下取り価格がわかるため、車の買い替えを検討している方にはおすすめの方法といえるでしょう。

ただし、下取り価格よりも買取価格のほうが高くなる傾向があります。新しい車を購入するつもりがない場合や、できるだけ高く売りたい場合は、下取りではなく買取を検討しましょう。

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一括査定を依頼する

複数の買取業者に査定を依頼できる「一括査定」を活用するのも、車の売却相場を調べる方法の1つです。一括査定を利用すれば、一度で複数社に査定を依頼できます。そのため、複数社の中から売却価格が1番高い買取業者を選べるのが特徴です。

ただし、詳しい査定額を知るためには、メールアドレスや電話番号などの個人情報を入力する必要があるため、複数社から短時間で連絡が来るケースを懸念する場合は、他の方法がよいでしょう。

車を売却するベストなタイミングは?

車を売却する際のベストなタイミングとして、走行距離が10万㎞を超える前や、中古車の需要が増えるときなどが挙げられます。買取価格が高くなるときは、売却時期としてベストなタイミングといえるでしょう。

また、最近マイカーに「あまり乗っていない」と感じたときも売りどきです。たとえ車に乗っていなくても、自動車税や任意保険などの維持費はかかり続けます。購入したはいいがそこまで乗っていない場合は、年式が新しく、走行距離が短いうちに売却してしまうのがおすすめです。

>>>週末しか車に乗らない場合はこちら!

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車にあまり乗らない家族

車を売却するメリット

車の売却は、税金や保険料、車検代などの維持費がかからなくなるという点がメリットです。さらに、カーシェアリングを利用すれば、必要なときに用途や目的に合った車を使えるため、マイカーを所有しなくても不便を感じにくく、結果的にトータルコストを抑えられる可能性があります。

ちょっとした買い物や遠出するときなど、自分の好きなタイミングで好きな車を選べるのが、カーシェアリングのうれしいポイントです。例えば、家が駅の近くにあったり、週末にしか車を使わなかったりする場合などは、マイカーを所有するよりもカーシェアリングを利用するほうがコストも抑えられる可能性があります。

普段どのくらい車に乗っているのか、また、どのくらいの維持費がかかっているのかを計算して、カーシェアリングとのコストの差を比較してみましょう。

>>>車を手放すことで得られる節約効果についてはこちら!

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車にかかる維持費のイメージ

車を売却した後は三井のカーシェアーズがおすすめ

せっかく購入したがあまり乗っていない車がある場合は、思い切って売却してしまったほうが、維持費など余計なコストを削減できる可能性があります。車を売却する際、できるだけ価格を高くするには、売却時期や査定されるポイントを理解することが大切です。ポイントを押さえてできるだけ高く車を売却しましょう。

売却後に車が必要になった場合は、カーシェアリングサービスが便利でおすすめです。三井のカーシェアーズなら、維持費を気にすることなく、軽自動車からSUVまで、幅広い車種の中から自分好みの車を選べます。三井のカーシェアーズの会員登録方法については、以下のリンクからご確認ください。

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監修者:山城 利公(やましろ としまさ) 画像

監修者:山城 利公(やましろ としまさ)

モータージャーナリスト
さまざまなカテゴリーのクルマを独自のスタンスで試乗評価。交通インフラ、物流業界の構造、安全運転教育など社会課題にも精通、モビリティ社会の未来に貢献している。物流のプロとして200万km(地球50周以上)無事故走行の実績を持つ。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員